「私って攻撃的かしら?」蓮舫氏と専門家語る「もの言う女性」批判の裏にある女性蔑視
画像を見る 学生から握手を求められる蓮舫氏

 

■主張し続けることで道を広げている

 

政治思想とフェミニズムが専門の同志社大学の岡野八代教授にも話を聞いてみた。

 

「本来、政治家ははっきりものを言わなければ、逆に批判されるはずです。にもかかわらず、女性の場合だけ“攻撃的”とか“吠える”などと形容する背景には、〈女性は政治にふさわしくない〉〈女性たちの主張は聞きたくない〉という“女性蔑視(ミソジニー)”の意識が強く含まれていると感じます」

 

メディアの責任も大きいと岡野教授は考えている。

 

「こうした報道を繰り返し聞かされる有権者は、〈あぁ、またやってるな〉と感じて、それこそ“うんざり”してしまうでしょう。

 

結果的に、二人の政治的立場や、これまでの実績から目をそらさせ、都民だけでなく日本の政治にとっても重要な都知事選そのものへの関心を削いでいるのではないでしょうか」

 

それは、結果的に投票率の低下につながってしまう。

 

「多くのメディアが第四の権力として、今の政治状況を市民に伝え、市民の判断、政治的な判断を助ける、助言する役割を放棄してしまっています。それは、逆説的ですが、非常に政治的な態度でもあります」

 

改めて、蓮舫氏に話を聞いた。これからも言うべきことははっきりと言い続ける姿勢は変えないと断言する。

 

「多くの若い女性から、『蓮舫ははっきりものを言ってくれている』と評価してくれる声もいただいています。だから多分、道を広げていっているんですよね。はっきりと意見を主張していくことで、『私も言ってもいいんだ』と、いい形で次の世代に伝えていければいいな。

 

若い方たちとお話していると、『自分もちゃんとはっきり言うようにしてます』とあたり前のように話されることがあって、私はそれをすごく嬉しく思うんです。

 

そもそも、1兆円レベルの行政改革の提案をしているわけですから、笑って優しくなんてできないですよね(笑)」

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: