7月7日に投開票が行なわれた東京都知事選。現職である小池百合子氏(71)が当選を果たしたが、下馬評を覆し2位の得票数を獲得した前・安芸高田市長の石丸伸二氏(41)の姿勢が物議を醸している。
この日、石丸氏は投票締め切り後の20時から各メディアの選挙特番に多数出演し、21時から放送されたフジテレビ系の選挙特番『Mr.サンデー“七夕決戦”都知事選SP』にもリモートで生出演。まず司会の宮根誠司(61)が「残念な結果とはいえ、相当手応えを感じた選挙戦ではなかったかと僕は思うんですが、いかがでしょうか?」と質問すると、石丸氏は「言葉を返してしまって恐縮なんですが、残念でもなければ手応えという評価も特にはしていません」と一笑に付す。
宮根が心境を尋ねると、苦笑しながら「山ほどおんなじ質問に答えてきたんですが」と前置きした上で「繰り返すと、都民の総意が可視化されたというだけの現象ですね。メディアがよく注目されているのは、候補個人がああだこうだという話でしかないので。実に些末な視点だなというふうに、一蹴しています」と返答。そこで宮根が首を傾げながら「あのー。僕もちょっと頭悪いんで、意味よくわからないんですけど」というと、石丸氏は笑いを堪えるように下を向いた。
スタジオの各出演者が石丸氏に質問するなか、元乃木坂46のタレント・山崎怜奈(27)の番に。まず山崎は「真摯に受け答えようとしている姿勢がすごく素晴らしいなと思いました」と石丸氏を称賛した上で、「叶えたい、実現したいと思われている公約の内容を拝見したりとか、あとメディアでの発信を拝見したのですが、国政と都政で、いくら東京って国家予算レベルの経済力だったり人口があるとはいえ、都知事として国政と都政の内容っていうのはかなり違うと思うんですね。小池さんのこれまでのゼロ公約も本来は国政政党として掲げるべき問題だったり、そのぐらいの規模のことがあったと思います。石丸さんだけじゃなく、他の候補もそこの混同が見受けられたんですけれど」と投げかけた。
そして「石丸さんがやりたいこの先の政治っていうことを考えると、国政レベルなのか都政レベルなのか、どっちが重きが大きいですか。今の気持ちとして」と尋ねると、石丸氏は苦笑しながら、こう話した。
「大変申し訳ないですが、前提のくだりがまったく正しくないなというふうに感じましたよ。ゼロ公約と私が今回掲げた政策、どこに共通点があるというふうに。全然次元が違うと思うんですけども」
そこで山崎は自身の発言を補うように言葉を挟もうとしたが、石丸氏は続けて「解決ができない問題を作ってしまってたのが、あの7つの公約の実態です」と返答。そこで山崎が「小池さんとは分けさせてください。すみません、不勉強で」というと、石丸氏は「よろしいですか?」と述べた。