記者会見に臨む兵庫県の斎藤元彦知事=12日(写真:時事通信) 画像を見る

兵庫県の斎藤元彦知事(46)のパワハラなど7つの疑惑を調査する「百条委員会」の理事会が7月16日に行われた。同日に行われた定例会見で斎藤知事は、改めて辞職を否定しており、疑問視する声が上がっている。

 

兵庫県の元西播磨県民局長だった男性は、今年3月、知事らのパワハラ疑惑などを告発したが、斎藤知事は告発内容を「嘘八百」と否定。同月末で退職を予定していた男性の局長職を解任して定年退職を認めず、停職3カ月の懲戒処分にした。だが、5月に公表された、丸尾牧兵庫県議員(無所属)が県職員を対象に独自に行なったアンケートでは斎藤知事のパワハラに関する証言も寄せられていた。

 

県議からは中立性の高い調査を求める声が相次ぎ、6月に百条委員会の設置が可決。男性は百条委員会にも証人として出席する予定だったが、今月7日に同県姫路市の空き家だった生家で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられている。

 

男性は「死をもって抗議する」「百条委は最後までやり通してほしい」という趣旨のメッセージとともに、百条委員会で発言する内容をまとめた陳述書と、斎藤知事が出張先の自治体トップにワインをねだったとみられる音声データを残していて、男性の遺族は12日にこれらを百条委員会に提出。19日の委員会で、データや陳述書を資料として採用するかどうか判断する予定だ。また、16日の夕方には、百条委員会に出席する証人は50人程度が見込まれているとも報じられた。

 

斎藤知事の進退をめぐっては、同じく告発文書で言及され、12日に辞意を表明した片山安孝副知事(64)が5回辞職を進言したほか、県職員の約4000人が加入する県職員労働組合も事実上辞職を求めている。

 

これについて斎藤知事は16日の会見で、「前回の選挙で多くの負託をいただいた。コロナ後の新しい兵庫県に向けてより良い県政を目指して行くということが私の責任だと考えています」「県職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直していくこと、これは時間がかかることかもしれません。そして、道は険しいかもしれませんけども、前に進めていくことが、私の県民の皆さんに対する知事としての責任の果たし方だという風に考えている」などと辞職を否定した。

 

次々と事実が明るみになり、告発文書への信憑性が高まる中、頑ななまでに辞職を否定し続ける知事。Xやネット上では斎藤知事の姿勢に対し疑問視する声が噴出した。

 

《最初の時よりどんどん情報が出て来てるのに辞任しないってもう鈍感力とかの話じゃない。兵庫県知事ってそんなにオイシイんだろうか》
《むしろここまできて辞任しない兵庫県の人、どないなっとんや頭の中》
《やり取りを見ていると人の意見を聞かず自論ばかり押し付けている感じ。こんな人とは思わなかった。とても失望しました》
《斎藤兵庫県知事 この人なんで辞めないの??県民の方々も辞めてくれと言ってるのになんでこんな頑なに辞めないのか謎すぎる 人亡くなってるのに何とも思ってない》

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: