安倍政権で官房長官をつとめ、’20年9月の首相就任以降は新型コロナと対峙してきた菅義偉氏(75)。先の自民党総裁選では石破茂新総裁(67)が誕生し、副総裁として党を支えることとなった。豊富な政治経験に期待が寄せられるいっぽう、健康面を不安視する声が広がっている。
まず波紋を呼んだのは、9月30日のこと。菅氏は自民党本部で開かれた新役員共同記者会見に出席したものの、表情の変化は乏しく、挨拶や質疑応答では声を絞り出すような話し方が印象的だった。
こうした菅氏の様子を収めた映像はXで拡散し、「#菅さん大丈夫」がトレンド入りするなど心配の声が相次いだ。
石破氏が首相に選出された翌10月1日も、菅氏の覇気のなさは注目を集めることに。同日午後に行われた衆院本会議の首相指名選挙で投票するため、石破氏、最高顧問の麻生太郎氏(84)、総裁選挙管理委員長の逢沢一郎氏(70)と並んで壇上に赴いていた。だが、硬い表情とおぼつかない足取りで歩くのが精一杯という印象だった。
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