■「奥谷の家の前におるけど、どこおんねん」知事選後も感じた身の危険
そこで本誌は、21日にXで拡散している噂について奥谷氏本人から話を聞いた(以下、カッコ内は奥谷氏)。
奥谷氏によれば、父親の弟が経営していた会社が破産したことは事実とのこと。また父親が副社長を務めていたこともあったが、奥谷氏が幼い頃のことで短期間だったという。
奥谷氏は同社の倒産を「母から聞いて、はじめて知った」といい、「一族経営では全くありません。叔父にはお世話になっている面もありますが、どちらかといえば疎遠に近い関係性でした」と説明。同社が斎藤県政と関わっていた可能性や、奥谷氏が斎藤氏を恨んでいるといった噂をキッパリ否定していた。
いっぽう自らの批判が過熱しているだけに、身の危険を感じることもあるという。
立花氏の街頭演説によって避難した母親の状況を尋ねると、「一応大丈夫です。年齢的にXもほとんど見ませんし、私も余計なことは言わないようにはしています。ただ少し怖いのは、立花氏が私の自宅兼事務所前で街頭演説をした動画があったんですけど、直接家の前まで来られるのは、怖がっているような気はします」とコメント。
加えてSNSでの攻撃的な投稿に、戸惑いを感じることも。
「いまも『事務所やねんから突撃してやれ』と煽っている投稿も見ますし、そういったことは母親には伝えていないんですが、怖く感じています。どのように対応していこうかと……。ある程度、私は仕方がありません。急に来られて、動画を撮られたり、というのはわかるんですが……。ただ、家族や近隣住民を巻き込んだら気の毒だな、という風に思っています」
また知事選後の身の回りへの影響について聞くと、「立花氏が私の自宅前で街頭演説をした次の日から、知り合いのところに母と避難していたので、私自身は確認していないのですが」と前置きした上で、身の危険性を感じた出来事をこう明かしていた。
「県庁の方にも色々と電話がかかってきていたようで、『奥谷の家の前におったけど、おれへんかったやないか』『奥谷の家の前におるけど、どこおんねん』といった内容もあったと聞いています。私に批判的な人が来ていたんだろうな、と。そう思ったらとても怖いですよね。マスコミなら限度を超えたことはしないだろうとこちらも思いますが、いきなり突撃してくるような人たちは、どこまでするか予想もできません。シンプルに恐怖を感じますね」
最後に「田舎の古い家ではありますが、近所をうろつかれたりし出したら迷惑をかけてしまうなと懸念しています。これからどうしていこうかと、考えています」と、困惑する心境を吐露していた。