■平均寿命が長い女性の単身高齢者世帯が増加
人口減少社会では、高齢化により社会保障サービスや家族のカタチも変わるという。
「高齢者人口が増大することで介護業の需要がひっ迫。2020年を基準とした介護職員の不足数は2050年には122万人に上ると推計されています。
複雑な仕事をこなす介護職においては“集約・効率化”はサービスの質の低下につながってしまいます。
また一人暮らしの高齢者、とりわけ平均寿命が長い女性の単身高齢者世帯が増加することが予想されます。
2050年には、女性の一人暮らし世帯と夫婦のみ世帯の数が同程度と推計。
年金収入のみで生活する一人暮らしの高齢者は貧困のリスクにさらされやすく、医療費や介護費用の負担が増加し、生活が厳しくなるでしょう。
また一人暮らしによる孤独感や孤立感によって、心身の健康を害するだけでなく、住民同士の交流が希薄になることで、高齢者の見守り機能が低下、孤独死などが増えることも否定できません」(星野氏)
年金制度改革法が成立したが、政府は出生率が低いことを基準とした最悪の未来図で政策を見直す必要があるだろう。
画像ページ >【データあり】出生数の推移と実際の数値(他5枚)
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