■「くだらねえ揚げ足取り」と痛烈批判も
志位氏は「馬車馬」という言葉を巡って、「人間は馬ではないから馬車馬という言葉を使ってはならない」という。しかし、前出の全国紙記者はこの批判に首を傾げる。
「『馬車馬のように』とはわき目もふらずに、一途に物事を行うことの喩えで、高市氏もその意味で使っており、決して間違った表現ではありません。
例えば特定の国や地域の出身である人を、差別的な意味合いで動物に例えることはヘイトスピーチに当たります。ですが、高市氏のスピーチに出てきた表現は“馬”という言葉を使っているものの、ごくごく当たり前に使用されている慣用句ですので、志位氏の指摘は完全に的外れでしょう」
’00年から’24年まで日本共産党の党首を務めていた志位氏。そんな志位氏も「馬」の入った言葉を人に向かって使用していた。
「志位氏は’20年5月、宇都宮けんじ氏(78)が都知事戦に立候補した際、Twitter(現X)で《政治姿勢と基本政策は方向性を共有できます。宇都宮さんの出馬表明を歓迎します》と投稿しています。
また’21年6月、『朝日新聞』のオピニオン欄に、作家の赤川次郎氏(77)による東京五輪に反対する文章が掲載されました。その際、志位氏はTwitterで《医療も報道も、それぞれ良識と良心をかけて、五輪開催に反対の声を上げるときである。利権に目のくらんだ人々には、これも『馬の耳に念仏』だろうか》という赤川氏の言葉を引用しています。
もし志位氏がいうように『馬』の入った言葉を公党の党首が使ってはならないのなら、『出馬』も『馬の耳に念仏』もNGになってしまいますよね」(前出・全国紙記者)
志位氏の批判を“筋違い”だと感じる人は多く、Xにはこんな声が上がっている。
《日本語力ないのかな?『馬車馬のように働く』とは、脇目も振らずに直向きにがむしゃらに働く様子を言うのですよ!》
《人間は馬ではないって…物事の例えすら許さないってこと?》
《くだらねえ揚げ足取りしてんじゃねえよ》
画像ページ >【写真あり】志位和夫氏の“筋違い批判”(他1枚)
