■「非常に喧嘩っ早い印象を持っております」
藤巻氏が、石丸氏に対して「組織に跳ねっ返ることが美徳と感じられているところもある」というイメージを抱えていると打ち明け、銀行員時代の石丸氏が組織と上手く関係を築けていたかを問うと、石丸氏はこう答えた。
「きちんと組織に対してモノを言って、信頼を得ていました。だから銀行が初めて作るアナリストのニューヨーク駐在に抜てきしてもらいました。これで十分ですか?」
ただ、藤巻氏は、石丸氏の陣笠議員に対する見解を念頭に置いてか、「組織に忠実であること、従順であることは否定すべきではないと思いうんです」と迫る。すると、石丸氏はこう反論した。
「組織の秩序を無視してるかのように言われましたが、市役所で4年間、市長として仕事をした。組織を無視して成り立つと思いますか?(藤巻氏が『思わない』と答え)もう納得されましたね?自身の主張は間違ってましたよ?」
さらに、高橋氏が、石丸氏の銀行員時代のエピソードとして「(石丸は)仕事が評価されてたんだけど、わけわかんないルールに反発してましたよね。給料がなんであの人と僕は違うんですか?みたいに上司に問い詰めていたという」と紹介。すると、藤巻氏がまた、横からこんな質問を挟んだ。
「(銀行の)窓口でお客さんと喧嘩してないですか?」
これを聞いて、石丸氏は「何でするんですか?何で根拠なく思い込むんですか?僕が喧嘩したことを見たことあるならともかく、サービス業の人が喧嘩すると思うんですか?居酒屋の店員が客と喧嘩すると思います?それは客がトラブル起したら喧嘩っぽくなるけど、普通そうじゃないですか?はい、以上です」とまくしたてた。
ところが、藤巻氏は「でも(窓口で喧嘩を)しそうです」と退かず、石丸は「だから根拠は何なんですか?勝手な自分の印象をぶちまけてるだけですよね?なんでそう勝手に人の印象を作り上げる?」と怒りをあらわに。
藤巻氏は、「非常に喧嘩っ早い印象を持っております」と笑いかけるのだが、石丸氏は「銀行員がそんなことやるわけないじゃないですか。それもわかんないんですか?」と呆れた様子だった。
石丸氏は今回の配信を時間の都合から途中で退出。石丸氏不在のスタジオで、藤巻氏は「ちょっとなんか感情的になった部分はあった」と反省しつつ、「一番言いたかったのは、石丸さんが“お前ら政治家は思いがないんだろ”と言ってるように感じたんですよ」ともコメント。これに対し、高橋氏は「石丸さんは、思いがないとも言ってなくて。別に思いがあるのは良いんだけど、最終的に保身に走らない“何か”を持ってるかというところ」と指摘していた。
石丸氏と藤巻氏のやり取りは、Xでも拡散。本人が自省した通り、石丸氏に対して感情的に振舞う藤巻氏への批判が一部では寄せられていたが、それ以上に、藤巻氏が金融政策に対して見解を真剣に述べるなか、嘲笑するように接していたことをめぐって、こんな声が上がっている。
《藤巻議員は石丸構文対策不足で勝負を挑んだのはよくなかったが、石丸氏の“他人への無礼は良いが、自分への無礼はどんな小さなものでも絶対許さない”という小ささや、度を超えた短気を引き出してくれたのは良かった》
《しょうもない揚げ足取り 馬鹿にしたような笑い 論語でも読め》
《ただただ人を馬鹿にしてマウントを取りにいくスタイル。議論など出来る人ではない》
《藤巻議員の「印象の表明」は確かに稚拙であった。が、その前のこのやりとりも石丸は十分に礼を失していると思う》
