昨年11月の兵庫県知事選で、斎藤元彦知事(49)が再選を果たしてから1年。斎藤氏は11月17日にXで公開した動画の中で、以下のようにコメントした。
「本日で再選から1年となります。この間、県民の皆さま、たくさんの皆さまに応援していただいたこと、支えていただいたことを改めて感謝を申し上げたいと思います。若者支援、防災減災対策、医療福祉など、県民の皆さまに寄り添った施策を進めて参りました。職員の皆さんや、県議会の協力にも感謝申し上げたいと思います。これからも、物価高対策、未来への投資、安全安心な兵庫づくりに向けて、全力で取り組んでまいります」
再選後、公職選挙法違反の疑いで刑事告発されていた件も、14日に不起訴処分(嫌疑不十分)となっていた斎藤氏。動画で述べたように今後の県政推進に向けて意気込むが、自身のパワハラ疑惑などを内部告発した文書に端を発する、一連の問題は、いまだに収束する気配がない。
「告発文書問題をめぐっては、県が設置した第三者委員会で、告発文書は公益通報者保護法上の3号通報(外部公益通報)にあたり、文書を作成した元県民局長の男性(昨年7月に死去)を特定する『告発者捜し』や男性を懲戒処分にしたことに違法性があると指摘されています。いっぽうの斎藤氏は、県の対応は適切だったと一貫して主張。再選から1年が経過した今も知事と議会の対立が続いており、定例会見では毎回、斎藤氏に対する厳しい追及が行われています」(在阪記者)
そんななか、11月20日放送の情報番組『よんチャンTV』(MBS)では、斎藤氏の再選1年を特集。定例会見が行われるたびに、県庁外で斎藤氏に反対するデモが発生している状況について、MCの河田直也アナ(51)から見解を問われたお笑いコンビ・チュートリアルの福田充徳(50)は、こう語った。
「百条委員会に言われても“問題なかった”と言い続ける方なので、自分に投票してくれた110万人ですか、その人たちにしか目が向いてないというか……。県全体の人たちに納得してもらいたいという気持ちが、この方にはないんじゃないかと思いますね」
なお、定例会見に参加しているMBSの成相宏明記者によると、デモが原因で会見場では声が通りづらく、斎藤氏が質問を聞き返すことがあるという。ただ、「なぜ声が聞こえづらいのか?」と問われても、斎藤氏は決して「デモが原因」と回答することはないという。ここで、福田は成相記者に対し、こんな質問を投げかけた。
「言えないんですか?あなたのことで、こういうこと(デモ)になっているんですよ、これを鎮静化するために、説明が必要じゃないのかということを誰も言わないんですか?」
すると、成相記者は、「もちろん、私もそういった質問をしたことがありますが、知事としては去年の知事選挙で110万の票を獲得している、そういった人たちの思いもある、県政を前に進めていくことが大事、ということを繰り返されている」と返していた。
そのほか、番組では10月22日の県議会閉会時に、議長が「(文書問題に関する)質疑に対する答弁において、一部議論が深まらなかったという側面が否定できず、議会として本意ではないということを申し添えておきます」と話した場面を紹介。この議会では、議員の質疑に対する知事の答弁が、噛み合わないことが多々あったという。これについて、福田は以下のように指摘した。
「QとAが合ってないわけでしょ? こう答えて欲しいのに、アンサーが全然違うことを言い出して。もう一回聞くけど、オウム返しになるから、全く話が進まない」
いっぽう、県立大の授業料無償化など、斎藤氏の再選以降、知事提出議案の197議案のうち194議案が原案可決されるなど、“県政”は着々と前に進んでいるという現状も紹介されていた。
画像ページ >【写真あり】「投票してくれた人たちしか見てない」斉藤県政をバッサリ切った50歳元M-1王者(他8枚)
