鈴木憲和農水大臣(43)は5日、閣議後に定例記者会見を開き、記者からの個別質問に回答。高騰するコメ価格対策の目玉政策である“おこめ券”について、使用期限を設ける方針を明らかにし、その意図と使用期限の目安について述べる場面があった。
「鈴木大臣は、おこめ券の使用期限を定める目的を“未使用があった場合に、そのお金を発行元に留まらせず、期限が過ぎた場合には返還させるため”としていました。発行元が“得する”のを防ぐ狙いと考えられます。また、数年後に使われると“現在の物価高対策のため”という政策の目的から外れるため、使用期限を設定する考えを示しています。
全国一律で統一した使用期限を設けることに関しては、“発行する民間団体との関係もあり調整中”としましたが、転売防止対策を聞かれると、“使用期限を設けるので、なかなか転売はしにくくなるはず”と発言していました」(全国紙社会部記者)
しかし、おこめ券は以前から配布に際して“経費がかかりすぎる”との意見が噴出しており、“配布しない”と宣言する自治体が複数出るなど、制度自体に疑問の声があがっていた。そんななか、“使用期限を設ける”という鈴木大臣の発言は“炎上”に油を注ぐようなもので、ネットニュースのコメント欄には批判の声があがってしまった。
おこめ券は、一部報道では“経費率12%”とも言われるコスパの悪さにも批判が集まっていた。さらに使用期限を印字することで、“ますますコストがかさむのでは”と心配の声も。
《この使用期限を印字するのにまた経費がかかるんですがそれについてはどう考えてるんですかね デザイン料はかからないと言っていたが、使用期限を新たに印字するとなると一から作るよりは安くても専用のデザインとしてまた設定する必要があるわけで》
《新たに印刷するのか、期日を判子にして押すのか知りませんが、これにより益々米価格は下がらなくなりますよ。》
また、使用期限があることで、“コメ価格が高騰するのでは”と懸念するユーザーも続出。
《何をしたいのか実際分からない。期限つけたら購入予定が確定するから、その期間部分は価格が維持されるか下手したら上がる。価格維持させたいからの施策と言われてもおかしくない。》
《もう少しで新米価格が値崩れするそうですが、使用期限を設けると言うのは、新米価格の値崩れ防止策になりませんか?》
さらに、使用期限を設けることが転売対策になるという考えには、“理屈が通らない”の声も見られた。
《お米券に使用期限を設けることで転売しづらくなるって考え方がオカシイですよ 使用期限があるならさっさと転売するか金券ショップに持ち込むだけでしょう》
《転売対策って言いますけど、コンサート等のチケットと違って額面以上で売れることは無いでしょう。コメ自体は十分にあっておこめ券でなくても買えるわけですから。》
配布に苦慮する自治体も多い中、鈴木大臣は国民の理解が得られる日は来るのだろうかーー。
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