小川晶氏(写真:時事通信) 画像を見る

1月12日に投開票が行われた前橋市長選。小川晶氏(43)が市職員男性との“ラブホテル密会”で辞職したにも関わらず、開票と同時に当選確実が決まる”ゼロ打ち”で再選を果たすという衝撃的な幕切れとなった。

 

スキャンダルによる逆風のなかにいたにもかかわらず、なぜ小川氏は’24年の初当選時を上回る6万2893票もの得票で、市民の“信任”を勝ち取ることができたのか。

 

小川氏は昨年9月、既婚の男性職員と複数回ラブホテルを利用していたことが報じられ、責任を取る形で11月27日に市長を辞任。いっぽうで、男性職員と10回以上ラブホテルに入った事実は認めたものの、一貫して「男女の関係はない」と不倫疑惑を正面から否定し、12月17日に無所属での出直し市長選への出馬を表明した。

 

野党系市議らの支援を受けて無所属で出馬した小川氏は、スキャンダルを陳謝する一方で、Instagramに投稿した決意表明の動画では、市民との対話を通して、自身へ多くの期待が寄せられていたことに改めて気がついたと発言。給食費無償化といった1年9カ月にわたる市長としての実績が評価されていることなどをあげ、「みなさんからいただいた期待をここで終わりにしてしまってもいいのか」と出直しを決意した心境を明かした。

 

そして、政治家として責任を果たすために「もう一度ここから立ち上がって、どんなに逆風でも、どんなに苦しくても、もう一度皆さんと一緒にこの前橋を変えていくんだ」といい、「そのために、私の人生をかけて前橋市政にチャレンジしたい」と決意を新たにしていた。

 

対する自民党系会派と山本一太群馬県知事(67)が支援した弁護士の丸山彬氏(40)は最大のライバルと目されたが、小川氏は1万票以上の大差をつけて同氏に圧勝した。”反省”と”覚悟”をもって市民の前に戻ってきた小川氏だが、地元の政界関係者は冷ややかな視線を送る。

 

「今回の再選劇は徹底した”イメージ戦略”の賜物です。小川氏には、SNS対策に精通した選挙プランナー的な人が入ったと聞いています。

 

小川氏は1人で街頭に立って、道路に向かってひたすら頭を下げ、その様子をSNSに投稿していました。ただ、逆光で撮影し、背景をぼかしたりと、あきらかにプロによる構図なんです。

 

小川氏は今まであまり一人で街頭に立つことはなく、のぼりを何本も立てて人を集めてやるタイプです。SNSの文章もこれまでの文体と違い、見せ方がすごく上手い印象を受けました」

 

実際に小川氏のInstagramを見ると、出馬表明の直後はたった1人で街頭で頭を下げる同氏の写真の投稿が多く続いていた。しかし、日にちが経つとともに子どもから応援メッセージが書かれたカイロをもらう、市民に求められ笑顔で握手する、街頭に大勢の市民が集まっているといった投稿が増え、市民から応援されている様子に変わっていた。

 

前出の地元の政界関係者は「今回の小川氏の戦略は、元明石市長の泉房穂氏(62)の出直し市長選を参考にしていると言われている」と指摘する。

 

泉氏は’19年1月に過去のパワハラ暴言が発覚して同年2月に辞職。しかし、暴言は1年半以上も前のもので、3カ月後の4月に市長選が予定されていたタイミングでの報道に何らかの意図があるのではとの憶測も飛ぶ事態に。

 

出直し選挙に出馬して、泉氏は街頭演説で暴言の責任についてお詫びし続け、子育て支援などの実績が高く評価されていたことなどもあって、立ち止まる市民の数は日増しに増加。結果、対抗馬に3倍以上の大差をつけて圧勝した。

 

「小川氏はこの“泉流”をなぞって真摯に謝罪し続けることで、不倫疑惑という本来なら致命的な不祥事を“きちんと反省する人”というイメージ回復にうまく活用したのです。

 

また、対抗馬を推薦した山本知事が、ブログで執拗に小川氏批判を繰り返したことも有利に働きました。知事が批判すればするほど、小川氏は“いじめられている女性前市長”という構図になりました。結果的に、小川氏のイメージ戦略が成功したわけですが、計算されたパフォーマンスだったと思います」(前出・地元の政界関係者)

 

とはいえ、真価が問われるのはこれから。小川氏に向けられる有権者の視線は今まで以上に厳しいものになっているなか、どう立ち向かうのか――。

画像ページ >【写真あり】「ラブホ」を連呼する山本知事のブログ(他5枚)

出典元:

WEB女性自身

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