「来日中のマイケルから、1987年にジャンパーをオファーされたときは『3日間』という短納期でしたが『絶対に完成させる!』と頑張りました。
以来マイケルは、来日のたびにコンサートや、夕食会に招待してくれたりしたんです。私も、お礼に『魔異蹴留』と刺繍した真っ赤なスタジャンを、プレゼントしました」
都内の自宅1階にある応接室兼仕事場を訪ねると、三浦静加さん(72)が満面の笑みで迎え入れてくれた。
人気ブランド「セーラーズ」の社長で、古希を迎えた今日も打ち合わせに始まり、デザイン、サンプルチェック、経理にお礼状書きまで一人でこなす現役バリバリの“ビジネスウーマン”だ。
彼女が「マイケル」と呼ぶのは、あの世界的スーパースター、故・マイケル・ジャクソンさん。日本でセーラーズがブレークしたのは、その2年前のことだ。
おニャン子クラブがバラエティ番組『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)出演時、水兵さんのクールなイラストと、ポップなロゴのセーラーズの衣装を着用したことで、一躍、全国区の知名度を獲得したのだ。
2024年には40周年を迎え、翌2025年8月には「リカちゃん」とのコラボで「レトロリカ セーラーズ」シリーズ(タカラトミー)を2パターン発表して話題となった。
さらに今月13日からは、全国のセブン-イレブン、イトーヨーカドー店舗で「リカちゃんくじ×セーラーズ」が展開中。
「リカちゃんがソバージュや1980年代アイドル風ショートヘアになるのは初めてですし、セブン-イレブン、イトーヨーカドーのくじに登場するのも初めて。
これらのコラボも、ジャンパーの風合いからスカートの色模様まで、すべてにこだわっています。妥協できないのは、購入してくださった方々の笑顔が見たいからなんです」
ブレーク以来40年以上、絶えず順風満帆だったように思えるのがセーラーズと静加さんの歩み。だが実際は、トラブルに挫折、そして克服の繰り返しがあった。
「2000年以降、つい5年ほど前まで続いた」という“空白の20年”を静加さんが振り返る。
