■頑張っている人に夢と希望とパワーを与えたい
「17年前に母が脳梗塞で倒れて以後は、母と娘のダブル介護状態になっていました。
そんな状況でコロナ禍になり、『命を守るために、感染させてはいけない』という思いで身内用にセーラーズのマスクを作ったんですね。そうしたら……」
それをテレビ番組が取り上げ、フェイスブックに500件もの問い合わせが。
「全国に根強いファンがいてくれた」と思い知らされた静加さんは、オンラインショップを開設した。
その後、2024年にドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)でセーラーズのパロディ商品「セイヤーズ」が登場すると、これも話題沸騰に。
昨年には、おニャン子クラブ40周年イベントやレトロリカなど、コラボにも積極的に乗り出して、今日を迎える。
「要介護4の母と身体障害者1級の娘のためにも、私が倒れるわけにはいかない。だから何事にも、よりポジティブに取り組もうと」
今日も静加さんの頭の中には、いろんなアイデアが次々に浮かび、ひとつは具体化もしている。
「不景気なのに物価高騰のいま、全国の町工場(中小企業)経営者さんと一緒に商品を開発したいんです。
スポーツタオルやハンカチでもいい。最初に預かり金10万円を納めてもらって、『セーラーズ』の商品を開発してヒット商品を作ってほしい。そして年間500万円の売り上げが出れば、次年度も契約更新するというシステムを考えています」
そこにあるのは、
「頑張っている人に、夢と希望とパワーを受け取ってもらいたい」
という利他の精神だ。
「人生100年といいますが、私には、あと27年しかないですからね(笑)。人生は100歳でピタッと終わりになるわけではありません。『3ケタでも現役』を多くの人が続けられるように、まずは私が実践したい!」
三浦静加さんは、今日も太陽の下、大手を振って歩いていく。するとセーラーズを身につけるすべての人が、笑顔になる。
(取材・文:鈴木利宗)
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