日本時間3月20日、ホワイトハウスの夕食会で出席者と懇談する高市首相とトランプ大統領(写真:時事通信) 画像を見る

日本時間3月20日に開かれた日米首脳会談。会談後に夕食会が開かれ、日米両首脳がともにスピーチを行った。高市早苗首相がトランプ大統領の息子・バロン氏を“イケメン”“ご両親に似た”などと持ち上げると、トランプ氏が笑顔で応じる。トランプ氏も、日米同盟の強さを誇りつつ、高市首相の衆院選の大勝を称賛。終始和やかな会となっていたようだ。

 

だが一連の日程終了後にホワイトハウスが公式サイトで公開した一枚の写真が、日米で物議を醸した。この写真は、同サイト内の「GALLERY」にある「President Donald J. Trump and Japanese Prime Minister Sanae Takaichi deliver remarks in the the State Dining Room」というページ。日米首脳や両政府高官が居並んだ夕食会の場面を伝える写真が掲載されている。

 

「PCサイトで閲覧すると最上部左側、スマートフォンでは最上部に、高市首相が両こぶしを上げ、口を大きく開けながら踊るようなジェスチャーをしている写真がアップされたのです。

 

日本のSNS上には“ドン引き”“バカにされてる”などという見方のほかに、“トランプ氏のしたことによってイランで小学生などが多数亡くなったのに”という投稿もありました。アメリカでも“もっと会談の誇るべき成果があるのでは”などという声も見られました。

 

一方で、“歓迎ぶりに喜んだのは問題ない”“準備した側はこのくらい喜ばれたほうがうれしい”といった反応も。一国の首相が喜びを爆発させるような仕草をした写真はめずらしく、日米ともに賛否が分かれたのはある意味では当然だったのでしょう」(全国紙政治部記者)

 

ただ、ある自民党関係者は困惑を交えつつ、複雑な心境を明かす。

 

「党内からは、おおむねSNS上に広がった反応と同じような声を聞きます。『生成AIが作った写真と思った』と驚いていた議員もいました。議員や秘書などから聞く地元のリアクションとしては、『若い支持者は喜んでいたが、年配の方々からはお叱りを受けた』とか、『高市さんらしくていいじゃない』という声などさまざまです。

 

首脳会談では憲法9条があるために現在の状況では自衛隊派遣ができないことを日本側が丁寧に伝え、トランプ大統領も一定の理解を示していたそうです。政府・自民党内も会談の成果を誇ってはいますが、アメリカ側はイランが封鎖を続けるホルムズ海峡への関与を同盟各国に求めるスタンスを崩していません。

 

停戦成立前に、再びトランプ氏がホルムズ海峡の安全確保に対して日本の具体的な協力を求めない保証はなく、ただ喜んでばかりもいられない状況ではあるのです」

 

実際、会談後の3月22日、アメリカのウォルツ国連大使が米CBSテレビの番組で、“高市首相が自衛隊による支援を約束した”と発言。翌日に木原稔官房長官は記者会見で「日本として何か具体的な約束をした事実はない」と反論したが、日本のさらなる協力をアメリカが求めていることが鮮明となった。官邸関係者はこう明かす。

 

「じつは日米首脳会談の非公開部分で、トランプ大統領が強い口調で日本側に迫った場面もあったと聞きます。会談は決して和やかなやり取りばかりではなかったのです。会談から一週間ほどたった現在、日本政府内では停戦後、ホルムズ海峡に敷設された機雷を除去する作業に海上自衛隊の艦船や人員の派遣が不可避であるという意見が広がっています。

 

茂木敏充外相が報道番組でも語ったように、海自の機雷掃海技術は世界屈指といわれていて、湾岸戦争後にペルシャ湾の掃海作業での実績もあります。ただ国際法上、機雷除去は敷設と同じ武力行使とみなされていて、停戦が成立しない限り、憲法や自衛隊法といった関連法との関係から、海自の派遣や作業はできないでしょう。今後もアメリカ側との折衝に対して、高市総理は難しいかじ取りを求められているのです」

 

喜んでいられないのは、日本国民も同じ。不安が尽きない日々はいつまで続くのか――。

画像ページ >【写真あり】「はしゃぎすぎ」波紋呼んだ高市首相の「踊る写真」(他1枚)

出典元:

WEB女性自身

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