「婚姻届を出したら俺、捕まる」“独身偽装男”が市役所窓口で衝撃の自白…5年以上も騙され続けた女性は妊娠中「私の人生をめちゃくちゃにした」
画像を見る A子さん(左)と加害者のY(右)。A子さんは交際前「次につき合う男性とは結婚したい」と伝えていた

 

■結婚の約束と妊娠

 

「同棲して1年が過ぎたころから私は彼との結婚を意識するようになり、その意思を伝えたところ、『起業して独立したいので、少し待って』と言われました。私には婦人科系の疾患があり、妊娠しにくい体質だったので、彼にもそれを告げて『30歳までに子供が欲しい』と伝えました。同棲3年目に入っても彼の独立話は進まなかったので、『そろそろいいんちゃう?』と聞くと、彼もOKし、交際4年の記念日に結婚する約束をしたのです」

 

A子さんは「結婚の約束が決まったときは、とても嬉しかった」と振り返る。当時28歳のA子さんは、「すぐに妊娠できるかわからないから」と、自己流の妊活を始める。

 

しかし結婚の約束後しばらくして、Yから「実家の父が認知症で症状がひどく、母親にもがんが見つかり手術が控えている」と告げられ、結婚予定日を3カ月後に控えた2024年3月、YがA子さんの家を出ていった。

 

「突然の話でしたが、結婚の約束は変わらないと思っていたし、彼もよく私の家に帰って来て妊活にも協力的だったので、疑う気持ちはありませんでした。私は結婚予定日の1カ月前、彼の許しを得て10年勤めた職場に退職したいと伝えました。結婚後しばらくは妊活に専念したいと思ったためです」

 

しかしその後も彼の“実家の状況”は改善せず、結婚予定日の直前、Yから「介護が大変だから延期してほしい」と告げられる。職場を退職したA子さんだが、Yから「実家のひどい状況」を聞かされていたため、待つしかないと思ったという。それに「当時は、妊活で頭がいっぱいでした」と、A子さんは振り返る。

 

「自己流の妊活では妊娠しなかったので、退職後、病院に通ってタイミング法などの本格的な不妊治療を始めました。私に原因があるので、“大切に思っている人の子供ができなかったらどうしよう”と、精神的に追い詰められていったんです。彼からも『2人だけだったら籍入れても変わらんよね』『入籍は子供できてからでよくない?』などと言われるようにもなり、“子供ができない私が嫌なのかな”などとも思い始めてしまいました」

 

「子供ができれば結婚できる」──。そんな思いにとらわれたA子さんは、ますます妊活に専念する。Yも変わらず協力的で、A子さんが妊活で苦しむ様子を見て慰めたり、妊活サプリを服用したり、一緒に子宝祈願に行ったりして、そのまま時が過ぎた。そして、最初の結婚予定日から1年2カ月後の2025年8月、とうとうA子さんは念願の赤ちゃんを授かることになる。

 

「妊娠を伝えたとき、彼から『まだわからんのちゃう?』などと言われ、喜んでいる様子には見えなかったことを覚えています。後から考えると、できないと高をくくっていたのに妊娠して焦ったんでしょうね」

 

妊娠がわかってすぐ、YはA子さんの実家を訪れ、両親に「順番が逆になってすみません。すぐに籍を入れますので」と挨拶に来たという。

 

「両親は彼を和やかに迎え入れ、『ようやく子供ができてよかったね』『2人で好きな日に籍を入れてね』と言っていました。彼はその席で私の父の土地に家を建てる話、新婚旅行の話などをしていたのです。今から考えると、どんな気持ちだったのかと怖さを感じます」

 

そして冒頭の市役所の場面に辿り着く。予想もしなかった展開に頭が真っ白になったA子さんに対し、Yは次のように弁解した。

 

「『嫁とは仮面夫婦で10年別居していて絶縁状態』『すでに成立していると思っていたが、まだ嫁が離婚届を提出していないことがわかった』。こんなことを立て続けに言われました。私は頭がパニック状態でした。そして、『弁護士を立てて調停すればすぐに離婚できるので、ちょっと待って』と言われたのです」

 

婚姻届を提出できなかった同じ日に提出した妊娠届には、Yは署名。パートナーとの結婚予定の欄には「〇をするように」とA子さんに伝えたという。

 

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出典元:

WEB女性自身

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