学生1000人以上を調査 “令和のルッキズム”解説書の著者語る「子供が整形したいと言い出したら」
画像を見る 書籍の著者であるウィルソンさん(左)と前川さん(右・撮影:日下部真紀)

 

■「ルッキズムを拒否することは、おしゃれを否定することではない」

 

とはいえ、年齢を重ねた肌のシミやしわ、歯の黄ばみは気になるもの……。

 

「一見、矛盾しているようですが、自分が気になる部分に向き合い、誰かに言われたからではなく、『自分がどうありたいか』を基準に美容医療を選ぶことは、ルッキズムとは異なります。納得して選ぶのなら、アンチエイジングの選択肢を活用するのも方法だと思うんです。

 

誤解されがちですが、ルッキズムを拒否することは、おしゃれを楽しむことやアンチエイジングや整形を否定するものではないんです」

 

たとえ誉め言葉のつもりでも、容姿への発言は、子や孫にも要注意だ。

 

子どもは大人に認められたい気持ちが強く、特に身近な家族の言葉から大きな影響を受ける。『かわいいだんご鼻だね』『小動物みたい』『化粧したらもっとかわいいのに』といった何気ない言葉も、無意識のうちに心に残るもの。小さい頃に言われた大人の言葉は、思っている以上に強い影響を持つ。

 

「だからこそ、『笑顔がいいね』『雰囲気が変わったね』と言葉を抽象化することで、その人の印象や様子に目を向けた表現にすることです。少し言葉を選ぶだけでも、相手が感じるプレッシャーを減らせると思うんです。

 

そして、言葉を考える、相手のことをよく知る、人に対して想像力を働かせる、間違ったと思えば謝罪して次に生かす……そういうことを繰り返してルッキズムを咀嚼していくことが大事なんだと思うんです」

 

いま、「ビジュいいじゃん」「かわいいだけじゃダメですか?」「顔採用」など、見た目を重視する言葉が広がる一方で、ルッキズムへの理解も少しずつ広がっている。

 

「ルッキズムという考えを知ることで、少しずつ共感が広がっています。以前は『世の中、ビジュだから』と話していた友人が、対話や社会の変化の中で『かわいいだけじゃだめ。ビジュ以外の引き出しを増やさないと』と発言が変わったんです。外見至上主義だった人も、ひっくり返される人が増えているのだと感じています」

 

【PROFILE】

前川裕奈<まえかわゆうな>

1989年生まれ。慶應義塾大学法学部、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科を卒業。三井不動産、JICA、在スリランカ日本大使館での勤務を経て、2019年に「kelluna.」をスリランカで起業。現在は、現地と行き来しながらkelluna.を運営し、講演活動も行っている。好きなことは、ランニング、マンガ、推し声優のイベント参加。著書に『そのカワイイは誰のため?ルッキズムをやっつけたくてスリランカで起業した話』(イカロス出版)。

 

ウィルソン麻菜<まな>

1990年生まれ。ライター。属性や肩書などの枠を超えた人々の物語を伝えることで、平和な世界を目指す。インタビューや対談記事の企画・執筆、サイトテキストなどのライティングを行う傍ら、言葉の伴走サービス「ことバディ」、個人向けインタビューサービス「このひより」を運営。人々が自分らしく、ともに生きるために「言葉にすること」の可能性に向き合い続けている。アメリカ人の夫とともに二児の英語の子育てに日々奮闘中。

 

 

学生1000人以上を調査 “令和のルッキズム”解説書の著者語る「子供が整形したいと言い出したら」
画像を見る 問い合わせが相次いでいるという書籍

 

『つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~』(講談社)

 

画像ページ >【写真あり】世の中には美容整形への誘惑がたくさん(他4枚)

出典元:

WEB女性自身

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