「開催中もリーダー募集」アジア大会トラブル続出!専門家が指摘する“電通離れ”とプロ不在のツケ
画像を見る 選手からの賛否が相次いだコンテナ型仮設宿舎(写真:共同通信)

 

■3,700億円に膨らんだ大会経費、コスト削減に躍起

 

本間さんがもう一つの大きな要因として挙げるのが、行きすぎたコスト削減だ。報道によれば、アジアパラ大会の大会経費は、当初約1,000億円とされていた。その後、物価高騰などによる上振れもあり、現在の大会経費は計3,700億円にまで膨らんでいる。

 

「そもそも当初の見積もりが甘すぎたと思います。そこへ物価高などが重なり、後半はコストカットへの意識ばかりが強くなった。最低限、お金をかけなければならないところにまで、お金が回らなくなったのではないか。その最たるものが『人』だと思います」

 

大会の会場運営で大きな役割を担っているのが、フランスに本社を置くイベント大手GL eventsだ。会場運営の統括調整や設営、観客サービスなど幅広い業務を担う一方、競技運営や開閉会式運営などは担当外で、大会全体を統括する立場ではない。

 

「GL eventsをめぐっては、大阪・関西万博でも、同社が元請けとなった海外パビリオン工事で下請け業者への未払い問題が起きています。

 

アジア大会に関して同社は自分たちの担当領域を担っていますが、では実際に大会全体のオペレーションを誰が見ているのか。本来は組織委員会のはずですが、そこがうまくいっていないように見えます」

 

■大会が始まっても「リーダー」を募集

 

そして、本間さんが驚いたのが、いまだに“スタッフ募集”が続いていることだ。

 

「9月25日に求人サイトのIndeedを見ると、運営補助だけでなく、リーダー職の求人も行っています。大会開催後もスタッフを募集していること自体おかしいのに、しかもリーダーを募集するってどういうことなのか。

 

東京五輪ではボランティアでさえ事前研修がありました。ましてリーダーなら、事前に確保して何度も研修や訓練をしておく必要がある仕事でしょう」

 

本間さんは、今回の混乱はアジア大会だけの問題ではないと指摘する。札幌市は現在、冬季五輪・パラリンピックの招致活動を停止しているものの、北海道内では将来の招致再開を求める動きも出ている。

 

「もう先進国で、こういう巨大な大会を開催する必要はないと思います。大都市で新たに選手村を造れば莫大なお金がかかるし、既存施設を使って分散開催すれば、今度は輸送などにお金がかかる。当初予算の何倍にも膨らむ。今回のアジア大会を見ても、日本がこれだけのお金をかけて、さらに五輪を招致する必要があるのか。そこから考え直す時期に来ているのではないでしょうか」

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出典元:

WEB女性自身

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