「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」――。就任以来、そう繰り返してきた高市早苗首相(65)の外交姿勢に、疑問の声が向けられている。10月2日夜、高市首相は先進7カ国(G7)によるオンライン首脳会議を欠席した。
「中東情勢の緊迫化などを背景に高騰する燃料価格への対応を協議するため、議長国フランスのマクロン大統領が呼びかける形で開催されました。米国が欧州に対してディーゼル燃料(軽油)の備蓄放出を求めるなか、トランプ大統領をはじめ各国首脳らが石油備蓄の協調放出などについて話し合ったのです。
日本は遠藤和也外務審議官が参加し、高市首相のメッセージを代読したのですが、各国の首脳が参加するなか、首相はおろか外務大臣でもなく、外務省トップの外務事務次官でもない立場の官僚の出席に、疑問の声が上がりました」(全国紙政治部記者)
首脳会議を欠席したことについて、高市首相は5日、自身のXに投稿。「議長国フランスが当日急きょ設定したもので、代理出席が認められていた」「英国のバーナム首相やコスタ欧州理事会議長も欠席していた」などと説明している。
しかし、「高市首相の説明は苦しい」と、身内からも厳しい指摘が上がっている。
「たしかに英国のバーナム首相も欠席しています。ただ、その理由は高市総理とは事情が大きく異なります。英紙『インディペンデント』は、バーナム首相は父親の葬儀に参列するためというやむを得ない事情があったため、ミリバント外相が出席したと報じています。
高市総理は同日の夕方に、麻生太郎副総裁ら党の幹部と首相公邸で会食し、皆さんでお酒を召し上がったとも聞いています。また一部では“公邸にいたのだから出席できたのではないか”とも指摘されています。
今回の首脳会談は、世界の石油供給の危機的状況についてどのように対処するのかという点で、非常に重要な意味合いがあったはずです。総理が出席されなかったことで、ただちに国益が損なわれるということではないと思いますが、今後わが国の資源外交にネガティブな影響を及ぼさないことを祈るばかりです」(自民党所属の国会議員)
高市首相のXの投稿には、
《その時間は公邸で何もしてないじゃん!!会合に出れてるじゃん。。やる気あるの??》
《飲み会には参加して、国際会議は欠席するんだ…。》
《代理出席が認められていたから何なんですか?》
と厳しい声が寄せられていた。さらに参政党の神谷宗幣代表も6日に国会内で、「大きな問題だ。国のリーダーなので、しっかり参加してほしい」と批判している。ある官邸関係者は次のように不安を口にする。
「高市総理はしっかり準備してさまざまな懸案に臨みますから、出席まで時間がないなか、対G7の実務担当で各国にも気脈を通じている遠藤外務審議官に一任する形を選ばれたのでしょう。
しかし高市総理が“ドナルド”と呼ぶのに対して、トランプ大統領は公の場で総理の名前をほとんど口にしないように、日米首脳間に強い信頼関係が結ばれていないのではないかと心配する関係者もいます。“主要国首脳でウマが合うのは韓国の李在明大統領くらいしかいない”ともささやかれていますし、これからも“首脳外交”をしっかり展開できるかどうか、不安を感じている政府関係者は少なくないと思います」
G7の首脳会談は欠席したが、10月5日の所信表明演説で“力強い日本外交”について語っていた高市首相。不安定な状況が広がる世界で、いっそうその手腕が問われる。
画像ページ >【写真あり】G7首脳会議を欠席した高市首相を参政党の神谷代表は厳しく批判(他3枚)
