■公開を求めると「動画を処分した」と言われて
不適切な交通違反のニュースが立て続けに報じられているが、西村社長自身も、警察から理不尽な取り締まりを受けた経験があると主張する。きっかけは昨年2月、妻が車を運転していた際の出来事だった。
「渋谷区内で、歩行者妨害をしていないのに、白バイ隊員に歩行者妨害の切符を切られたのです。ボクは妻に『やっていないのだったら、なんでやっていないと強く主張しないんだ』って怒ったんですよ。すると妻は『警察相手に強く出たら、何されるか分からない。お金払っちゃって円満に済む話だったから』と言うんですね」
その後、同年5月に西村社長自身も、まったく同じ場所で取り締まりを受けた。
「いつも取り締まりを行っている場所ですし、妻も切符を取られたばかりですから、細心の注意を払って通り抜けたのです。それでも白バイに止められて“歩行者妨害”といわれたんです。当然、納得がいかず、切符に署名はしませんでした」
その後、警察の担当各所へ問い合わせ、異議申し立てをした。
「サッカーでもバレーボールでも、疑問がある場合はビデオ判定が行われます。だから後日、同じ現場で取り締まりをしていたので、警察官にドライブレコーダーの画像を見せました。どう考えても歩行を妨害された歩行者が映っていませんでしたが『ドライブレコーダーには死角がある』と取り合ってくれませんでした。それならば、白バイのヘルメットに搭載されているカメラの画像を見せてくれたら納得がいくのですが、『そういう目的で撮っているものではない』と拒否されたんです」
西村社長は、あえて裁判にして、裁判官や検察官に証拠である白バイの動画を見てもらおうとしたが、警察側は「動画を処分した」と説明したという。
「もしボクが違反していれば、反則金も支払います。しかし警察が画像を出さなかったのは、ボクが歩行者妨害をしていなかったから、つまりなにも映っていなかったからだと思っています」
最終的に、西村社長は不起訴となった。
「一連のやりとりをSNSで発信すると、そのたびに動画は300万回再生を超えるほどの大反響でした。沖縄旅行に行ったときも知らない人から『うちの母も同じような経験があります』と、渋谷を歩いていると見ず知らずのタクシーの運転手さんから『社長のやられた場所で、ボクも同じようにやられたんですよ。応援してます』と声をかけられたりして、関心の高さを感じました。やっぱり頭にきている人が多いんでしょうね」
そもそも、自分や妻が取り締まりを受けたような、歩行者妨害が多発する場所であれば、“違反待ち”をするよりも、予防するための交通整理をすべきではないかと西村社長は言う。
「危険な運転に対する取り締まりは必要で、その点に対しては警察に敬意を表しています。しかし、反則金を取るためのような不適切な取り締まりには強い疑問を感じています」
画像ページ >【写真あり】警察の“違反待ち”に対する批判は多い(他1枚)
