「お芝居というものに最初に触れたのが『スタンド・バイ・ミー』という舞台だったけど、それから18年であんな素晴らしい賞をいただけるのはいい人生だと思いますよ。『また取れるように』『またあの場所に』という気持ちよりも、1年くらいはその功績だけに浸っていきたいなと思っているくらいだから(笑)」
そう語るのは、『第39回日本アカデミー賞』で最優秀主演男優賞を受賞した嵐の二宮和也(32)。5月18日には嵐のニューシングル『I seek/Daylight』をリリース。今年も歌に芝居に絶好調の二ノに、4月13日に行われたジャニーズ野球大会の話を聞きました。
−−『I seek』が主題歌の、大野さんの主演ドラマ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)は見られましたか?初回放送はジャニーズ野球大会の日でしたが(取材は4月中旬)。
「どっちかというと野球に浸っていたかな。いまは筋肉痛がつらい(笑)」
−−ピッチャーもされましたが、投げる気はなかったとか?
「そうだよ。亀梨(和也)が『二宮さん、ちょっと疲れたから次の回投げてくださいよ』っていうからさ。でも、とくに準備もせずあれだけできたらすごいと思うけどね。ヒット1本打ったら十分でしょ」
−−失礼ながら、知り合いの出ている草野球を見ている感覚でした。
「久々なんじゃないかな、オレより上の人たちが参加した野球大会っていうのは。(堂本)光一くんとか坂本(昌行)くんたちと一緒にできたのは楽しかったけどね。でも、平均年齢をとったチーム分けみたいになってたから、嵐から上と下、若いチームと年上チームで戦うのも面白いんじゃないかなって。ちょうどうちが真ん中だから」
−−今回は嵐より後輩のほうが多かったですね。ジャニーズJr.でピッチャーなんて、かなり緊張するのではないかと……。
「自分だったら耐え切れないよ、あんなの(笑)。でも、うちのキャッチャーの高橋(優斗、Jr.)くんはすごい冷静にやってたな。まあピッチャーはみんなに見られるから緊張するだろうね。(中山)優馬もすごく頑張ってたし」
−−その高橋くんもしかり、二宮さんにあこがれる後輩が急増していますよね?しかも、トーク力や頭のキレに目をつけられている。
「それは由々しき事態だね。でもありがたいですよ、そういうふうに言っていただいて。いまはおしゃべりとか場の空気みたいなものを大切にする時代なんじゃないかな。だってオレが高橋くんくらいの年齢のときは、そうは思ってなかったし。マッチ(近藤真彦)さんや東山(紀之)さんも、ショータイムでいちばん端で踊っているコを見て感心してたもん。『あの年代のコがあんなはじっこで、間違えずに踊るなんて、俺らの時代ではなかったよな』って。意識が変わってきているというか、そういう時代なんだろうね」
−−そして二宮さんを見つけると。
「いやになっちゃう。入ってきてほしくないよ。こっちは独占企業でやりたいくらいなんだから(笑)」