映画『羊の木』の舞台挨拶付試写会が1月26日、TOHOシネマズ梅田にて開催。主演を務める錦戸亮(33)と吉田大八監督(54)が登壇した。
原作は2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した傑作コミック「羊の木」。問題作とも呼ばれる作品であり、俳優陣の演技力の試される作品だ。しかし吉田監督は、錦戸の演技を絶賛している。
「いろんな共演者をぶつけて、攻めれば攻めるほど、どんどん錦戸君自体の輝きが増していくというか、本当に攻め甲斐がある。攻めれば攻めるほど魅力が出てくる」
個性派揃いの関ジャニ∞のなかでも“正統派”として、一際目を引く錦戸。その存在感のある容姿と演技力から、俳優としての評判も高い。また芸能人のファンも多い。
その1人がマツコ・デラックス(45)だ。実はそのマツコに、錦戸は激励を送られたことがあった。2017年5月、同じく関ジャニ∞メンバーの村上信五(36)とマツコがMCを務める「月曜から夜ふかし」に出演した際、マツコは錦戸にこう語っている。
「(村上が“お笑い役”として目立つことで)グループ全体が(村上の)イメージに寄っちゃうじゃん。だからアンタにはもっと頑張ってもらわないといけない。シュッとしてメインでやってればいいんだ、お前は!」
それはマツコからの“存在感を活かして、俳優業を頑張りなさい”というメッセージだった。それに気づくことで「気持ちがラクになった」と、28日放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)で錦戸は語っている。
そんな錦戸だが、「羊の木」ではまったく存在感のない市役所職員の役を務めている。吉田監督も、映画を観た人から「錦戸くんってどうしてあんなに市役所の人に見えるんですか。なにをやったんですか?」との質問を受けるそうだ。
錦戸も「ステージで歌っているときと全然違うとか、どうやってオーラを消しているんですかと聞かれるんですが、別に消していない」と苦笑するも、俳優としては「(そう見えることは)ラッキーですね」と嬉しそうだった。
華やかな姿も、そうでない姿も見せることができる。ますます活躍の場を広げそうだ。