朋友YOSHIKIのプロデュースで、新生ToshI誕生!!

本当に今日集まってくれてありがとう。最高の友達に囲まれて幸せだと思います」(ToshI)
今日はToshIのために集まってくれてありがとう。さよならは次の扉の始まり」(YOSHIKI)

9曲を歌い上げたToshIと、YOSHIKIがステージから姿を消してもファンの拍手は鳴り止まず、「アンコール」の掛け声が場内に響き渡っていった。

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そして、白いジャケットにシルバーブラックのパンツ姿に着替えたToshIと、YOSHIKI、PATA,HEATH,SUGIZOが、再びステージへ。
X JAPANが勢ぞろいを果たした! ファンが手にするHIDE人形を見つけたYOSHIKIは「あっHIDE見っけた~!」と嬉しそう。これでメンバー6人勢ぞろい!
「最近のオレのあだ名知ってる? あのね、伝書鳩(笑)」とYOSHIKI。
「プロデュースを頼んだら、快く引き受けてくれて、みんないろんなところにいるから大変なのに、みんなに連絡してくれて」と、ライブ当日まで、 LA在住のプロデューサーのYOSHIKIが、時差のある日本にいるメンバーそれぞれに細かな指示を出していたことをToshIが明かした。
「ほとんで寝ていない。でも伝書、鷲とか虎のほうがいいな!(笑)」とYOSHIKI。
今回のライブステージは中央にピアノが置いてあるだけのシンプルさ。
「細かいところは節約しないとね!(笑)」とYOSHIKI。
「有難う。いろいろ大人の事情があるんだよ~(笑)」と、自分の困難な今の状況もファンの前では笑いにかえて、さらけだしたToshIの気持ちを受けて、さらにYOSHIKIが
「でも電話代が一番かかったよね(笑)」と、場を和気合い合いに盛り上げていく。
imageお酒と野球好きのPATAが、初の東京ドーム公演のときにキャッチボールをしていた秘話や、HEATHがX JAPANに入ったその日に、メンバーで「マザー牧場」へ牛を見に記念に出かけたというお茶目な思い出を語り、ファンも大喜び
SUGIZOが加入したときに話が及ぶと、SUGIZOは、「ToshIさんは本当に天才的なヴォーカリスト。感動的なシンガーと音楽をやれるのは、最も幸せなこと!」と、謙虚さを交えて自分のToshIへの敬意をメンバーとファンに明かした。
また「東京ドームとは違い、こういう小さな場所のほうが緊張する」と言うYOSHIKIの言葉に、メンバーがみんな頷く。
そして「今後のことは、まぁそうですね。(ToshIの)声が出なくなったり、首のことやいろろ大人の事情があるんだよーウソ、ウソ。(笑)。
でも、こういうところから入っていかないとね。いきなりドカーンといくからいけないんじゃない、X って(笑)」と、YOSHIKIが話すと、ファンからは「大阪に来て」「仙台に来て」「名古屋に来て」と全国からリクエストの声が上がる。
「段々、このコンサートの趣旨がわからなくなったね(笑)」とYOSHIKIが笑うほど、
アンコールのトークも、始終、笑顔と懐かしい思い出と、メンバー間の友情秘話が重なりあう優しい一時となった。

「さよならは次の扉の始まりということで、曲やろうよ」と、YOSHIKI。
「じゃあ、みんなこの曲一緒にやるぜ!」と、ToshIがファンに呼びかける、その姿を見たYOSHIKIは、「本当に今日はToshIのために集まってくれてありがとう。みんな一緒に頑張っていこうね」と、ファンに再び感謝のメッセージを伝え、さらに、
「ロスでコンサートでもやろうか?  元々、みんなロスに住んでて、気づいたらオレだけになっちゃって」と、笑顔で、ロスでのライブが期待できる発言で締めくくった。

imageそして、アンコール1曲目、X JAPANの代表曲「Forever Love」が流れ出す。
本当に今日、集まってくれてありがとう。最高の友達に囲まれて、幸せだと思います」という ToshIに、ファンから温かな拍手が贈られた。
そしてメンバー全員もToshIに拍手を贈る! 
ここにいる“世界一高いバックバンド”(笑)に、厚く厚く感謝します。本当にどうもありがとう。区切りをつけた新たなスタートを皆ときれたことが、嬉しく心強く思います。
残された人生、あと50年、ジジィになっても歌うぜー!!
運命共同体のお前たちと有終の美を飾るぞ!!

さらにファンには嬉しい2曲目!! 「Endless Rain」を、ToshIの新たな誕生を祝う1300人のファンとともに大合唱! 天井からはミラーボールが輝きだし場内に光の雫が飛び散っていく。
ToshIは、朋友YOSHIKIの肩やメンバーに触れながら、ファンの歌声に耳を澄ませる。
そして、ToshIの歌声は、透明に澄み切り場内を響かせていった。

演奏を終えると、メンバーがステージ中央に集まった。 
ToshIはYOSHIKIを真ん中にたたせようとしたが、それを辞退しToshIに譲り、あくまでもサポート側という姿勢を貫き通していた YOSHIKI。
最後に、YOSHIKIをはじめメンバーがToshIを囲み、みんなで手をつないで「万歳」を繰り返すその姿に、場内からはすすりなく嬉涙の声が聞こえていた。

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このライブにより、ToshIは、再誕生を果たしたのではないだろうか!

YOSHIKIは最後まで、あくまでもサポートに周り、PATA、HEATH、SUGIZOらメンバーとともに彼を優しく包み込んだ。
ファンのToshIへの想い、ファンへのToshIの想い。
YOSHIKIの幼馴染としての友情、メンバーとして仲間の同士の絆。
人と人の繫がりの歴史。
さよなら、一人ぼっち“ソロ”のToshi
次の新たなる扉が幕を開き……。

 

赤坂BLITZはまるで「胎内」のように、YOSHIKIや仲間とファンからの愛情いっぱいの「羊水」にくるまれた「胎児」ToshIが、2010年2月24日、新たな産声を上げた記念すべきライブとなった。

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                                                                                                                       (写真 高田崇平)

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