ロラパルーザ「アメリカ・シカゴの大地を揺さぶるX ジャンプ実現!夢は叶うんだ!!アメリカ取材陣も殺到!」
YOSHIKI率いる、ロックバンド「X JAPAN」が8月8日(日本時間9日)、米シカゴ市内にある公園「グラントパーク」で開かれた世界最大の野外ロックフェスティバル「ロラパルーザ」に出演!
X JAPANが米国内でライブを行うのは今回が初めて。またこのロックフェスに日本人バンドが参加するのも初!!
X JAPANを紹介するアナウンスが英語で流れる
そしてX JAPAN JAPAN JAPAN JAPAN JAPAN……。
ボーカルTOSHIの「Hello,Chicago.Are you ready?」の呼びかけに、メインステージに集まった2万人が熱狂。
「YOSHIKI~」と、地響きのような歓声が巻き起こる中、なんと全編英語訳で、代表曲『Rusty Nail』を皮切りに、YOSHIKIをはじめ、メンバー18年越しの夢であった全米デビューがかなった。
ロラパルーザは、レディーガガ、グリーンデイなど世界的な人気アーティストばかり100組以上が集まる恒例の野外ライブ。
国内では、5万人を収容する東京ドームで3日間、15万人を動員するモンスターバンドが「新人の気持ち」で臨んだステージだった。
「失うものはない。攻撃あるのみ」というYOSHIKIは、昨年夏に頚椎椎間板の手術以来のライブに、首にコルセットをして登場するも、少年のように全身全霊を込めてドラムを打ち続ける! 時折、歌いながら、そんなYOSHIKIを見守るTOSHI。
『Rusty Nail』、新曲『Jade』とハードな楽曲が続く。
ぶっつけ本番という舞台では、TOSHIのマイク不調や、SUGIZOのギターの音が鳴らないなど、予想外のトラブルが続出した。
しかし09年5月の台湾公演以来となるライブ、YOSHIKI、TOSHI、SUGIZO、PATA,HEATHとメンバーそれぞれが喜びをを身体いっぱいで表現した。
晴れ渡るシカゴの空に、TOSHIの伸びやかな声が響きわたっていく。客席からは両手でX を作り応援するファンの姿が!!
3曲目は『紅』。冒頭ではSUGIZOがギターをバイオリンに持ち替え、そして白いが運を羽織ったYOSHIKIはピアノへ。
YOSHIKIのピアノに合わせ、繊細な音色で聴衆を魅了するSUGIZOの衣装の裾が風に舞う。YOSHIKI渾身のピアノプレイで、ガウンを脱ぎ捨て再びドラムへ。
TOSHIが、ステージを駆けながら、ドラムのYOSHIKIのもとへ駆け寄り、YOSHIKIの背中に触れる。
そしてサビへ。
アメリカの客らからも、激しい楽曲から一転した演出に、「ヒュー」と、感嘆の声が上がり、静と動を併せ持つX JAPANの魅力を存分に伝わっていく。
それはシカゴのロックファンがじょじょに「X」と一体化していく様子が証明していた。
終盤には演奏がやみ、TOSHIがアカペラでサビ部分を熱唱。
伸びやかな歌声をシカゴの真っ青な空にさらに響かせた。
続いてハリウッド映画『ソウ4』のタイアップ曲として発表した『I.V.』。
TOSHIがマイクを向けると声をそろえ歌うファン。
ピアノを演奏するYOSHIKIは、口づさむ客の表情を身を乗り出して覗き、この反応に満面の笑みで大きく何度もうなずいた。
ラストは「X」。TOSHIの「We are!」というコールに、観衆は「X!」と応える。声がかれるほどのTOSHIの絶叫を受け、会場の興奮は最高潮に。
サビ部分で歌に合わせ顔の前で両手を交差させ飛び跳ねる「Xジャンプ」では最初、飛び跳ねるファンの姿に圧倒されていた人も、曲に合わせてジャンプ!
徐々に飛び跳ねる人が増える様は、Xの音楽がじわじわと届いているよう。
YOSHIKIはこの光景を「ジャンプする人が徐々に増えていくのが見えました。心が開かれていく感じがした。うれしかった」と、ライブ後、充実感に満ちた表情で語った。
50分で5曲を披露した公演終了後YOSHIKIは、取材陣に開口一番、「夢はかなうんですね」と一言。「いろんな問題が起こるけど、絶対に突き進みます」とさらなる飛躍を誓った。
アメリカ現地では、ジャーナリスト陣そしてファンからも「こんなバンド初めて見た!」と、初のX 体験に驚きをかくせない様子だった。
また、X JAPANライブ出演後、現地の取材が10社以上も殺到し、YOSHIKIは夕方から夜までの3時間以上も取材対応に追われていた。
そして急ぎ日本に向け機上の人となった。
X JAPANは、今週末8月14、15日に日産スタジアムで初の単独野外コンサートを開き、続いてYOSHIKIが拠点とする米ロサンゼルスからアメリカ、カナダなどを回るツアーを9月25日から展開する。
これほどの辛苦を体験しながらも、これほど達成感と幸せに包まれたバンドが他にあるだろうか?!
超強行突破 七転八起 ~世界向かって~
YOSHIKI自らが、横浜日産ライブに名づけた、そのままを彼らはこの夏、生きている。