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年内のアルバム発表を目指し、ロスでリハビリに専念するYOSHIKI。

そんな彼が心の励みにしていることがあるという。

「ステージに戻った自分の姿を想像しています。今は(Xという)戻る場所がある。行き着かなければならない場所もあるし、すごく前向きです。

もしこれがHIDEの死や解散時だったら生きる気力をなくしていたかも。今は毎日成果があるし、傷口が日々ふさがっていくのも感じている。

何もない暗闇を彷徨っていた時期もあった。けれど今は光が見えている。僕は、光が見える場所に向かっています。今、超前向きですよ」

実際、YOSHIKIは幾つものリハビリに通っているようだ。

「リハビリは、フィジカルセラピーや針などに何箇所か通っているんです。でもカイロや力を加えるものはやっていません。それはまだやってはいけないみたい。

手術後6週間後から本格的なリハビリをするんですね。

腹筋を強くしたり、もっと歩いたり。

手術して2週間でフィジカルセラピーにいったら、「2週間で来ちゃダメだ!」って。まだ早すぎたみたいですね」

術後のリハビリの苦悩についても、

Xは試練の多いバンドと言われますが、術後のリハビリの試練は、Xを解散するときや、HIDEがいなくなったときに比べたら1/100です!」と、彼はまっすぐに前を向いて笑顔で語ってくれた。そんなYOSHIKIから、新たなニュースが!

「アルバムの曲を書いてしまったんで、でもあまり曲を書きすぎても、レコーディングに時間かかってしまうので、半分ぐらい昔の曲に、新曲を含めたベスト版を出したいですね。

フランスの中止のかわりに、年内完成させたいです。 

今はドラム叩けませんが、今の技術では、最後にドラムの音を入れることもできますしね」

そして更なるニュースも!
オバマ大統領の就任式を生中継配信し話題になった米国動画配信サイト「Ustream.tv」のエグゼクティブアドバイザーにYOSHIKIが就任したのだ。

Ustream.tv」とは、WEBカメラ付なPCさえあれば誰でも簡単に世界中に向けてストリーミング動画を配信できるオンラインメディアで、iPhoneで利用できる無償アプリが公開されたことから急速にユーザーを増やし、オバマ大統領の就任式の生中継は全世界から380万人以上が視聴した。

「入院前に、いろいろ全体的なアドバイスをしていたんですね。アジア著作権整備についてなどを話していたんです。すると『アドバイザーになってください』と、言われて()。 僕もこの中で、Xの配信もやっていくと思います。

世界中に一気に配信できる機能をUstream.tvは持ってるんです。可能性がとてもあると思います」

と、声を弾ませるYOSHIKI。彼の目は光ある前を見据えている。

力強く復帰を約束したこの日、YOSHIKIは完治祈願に、伊勢神宮へと向かった。

再始動に向け、すでに心は準備万端。復活を信じたい――。

(撮影:高田崇平)

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