11日(土)、東京・浜松町四季劇場[秋]においてミュージカル『夢から醒めた夢』の公開舞台稽古が行われた。開幕を翌日に控えた劇場では、本番同様に緊張感溢れた稽古が進行。キャスト、スタッフらによって全体の最終チェックが入念に行われた。ピコ役の樋口麻美は「華やかでユーモアに溢れた舞台です。そして同時に、生きる喜び、命の尊さ、友情や親子の絆の大切さを教えてくれます。今回の公演も、それらのメッセージをお届けできるよう、一回一回精一杯演じたいと思います。ぜひご家族皆さんでご覧になってください」と意気込みを語った。
この作品は、赤川次郎氏の同名小説を舞台化した劇団四季のオリジナルミュージカル。本作に登場する数々のミュージカルナンバー、その全てを作曲しているのが故・三木たかし。6月から「三木たかしさん追悼公演」と銘打ち連続上演している『ミュージカル李香蘭』、『ミュージカル異国の丘』に続く第3弾として、上演されている。キャラクターによって、時にコミカルに、時にはファンタスティックに、また時にはスリリングにと、まったく異なるタイプのメロディが使い分けられ、なかでも「二人の世界」「愛をありがとう」は、美しいメロディが心に残る名曲。舞台稽古では、キャスト一人ひとりが天国の三木先生へ哀悼の気持ちを込め、これらのナンバーを歌いあげた。
ミュージカル『夢から醒めた夢』は8月9日(日)まで、四季劇場[秋]にて上演中。