覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された俳優の酒井法子(本名・高相(たかそう)法子)容疑者(38)。失跡初日の今月3日、現金自動受払機(ATM)で現金を引き出し長男を預けた友人に送付し、また量販店で食料品や衣料品を購入していたことが分かった。捜査関係者が明らかにしたところによると、酒井容疑者は逃走の意図を否定しているが、尿検査の結果を隠す用意をしていた可能性も視野にいれている。10日、警視庁は酒井容疑者を東京地検に送検した。
酒井容疑者はJR東京駅近くのコンビニで、ATMで20万円を引き出す姿が防犯カメラに映っており、また新宿区内でカップめんや飲料水などを購入。再びATMで20万円を引き出し、合計は40万円にのぼっていた。
酒井容疑者は「言いたくありません」疾走理由を口にしなかったが、その後の取り調べで「夫の件で気が動転した」と供述。夫が逮捕された3日未明以降は、新宿区や中央区、山梨県にも行ったと供出。任意同行を拒否し、夫・高相容疑者の逮捕現場から立ち去った経緯に供述では説明できない面もあることから、協力者の関与を疑い調べを進めている
覚せい剤の使用については「夫に勧められて使用した。昨年夏以降、数回覚せい剤を使用した」と供述。先に逮捕された夫の高相祐一容疑者(41)は「覚せい剤は外国人から買った」と供述している。酒井容疑者の港区南青山の自宅から覚せい剤吸引用のストロー42本が押収された。中には使用済みのものが複数含まれ、酒井容疑者が長期にわたり覚せい剤を使用していた疑いがあるとみて、警視庁は裏付け調査を進めている。「捜索願が出されたのをテレビで知り、その後もテレビをずっと見ていた」と酒井容疑者は供述。夫が留置されている渋谷署と、赤坂署に報道陣が詰めかけていると聞き、「パニックになった」と供述。今後は、覚醒剤の入手経路に対する厳しい追及が予想される。