実在の人物をモデルに製作された映画『クヒオ大佐』の特別試写会が4日、都内で行われ、主演の堺雅人(35)、松雪泰子(36)が登壇した。堺演じるクヒオ大佐は、かつて日本に実在した結婚詐欺師で、「父はカメハメハ大王の末裔。母はエリザベス女王の妹の夫のいとこ」などとデタラメを並べ立てては、女性たちから推定1億円以上を騙し取ったとされる人物。「僕自身、あまり人のことを疑わないので騙されやすいような気がします」という堺は、騙された経験を聞かれると「謙遜されていたことを真に受けて、失礼になったことが何回もあります。『演技が苦手なんです』と謙遜された方にも、『本当にこの人は苦手なんだなあ』と思ってしまうので、あまり僕の前では謙遜しない方が……」と苦笑。「クヒオみたいな男性に騙されている女性を見たことがあります。『あの人はやめた方が良いよ』とやんわり伝えました」という松雪は「騙されたくはないですが、もしクヒオみたいな人が現れたら騙されたふりをして、どんな技を繰り出してくるのか検証したいなと思います」と微笑んだ。(撮影:江口明裕)