映画『ヴィヨンの妻』の初日舞台挨拶が10日、都内で行われ、女優の松たか子(32)、俳優の浅野忠信(35)らが登壇した。作家・太宰治の短編小説が原作で、放蕩小説家の夫(浅野)を支える健気な妻(松)の物語。演じた役の生き方について、松は「彼女の生き方はお薦めしません。私は押し付ける気はさらっさらないです!幸せは人それぞれなので、皆さんは皆さんの幸せを探してください」とキッパリ。浅野も「男としてこういう生き方をしてみたいという共感できるところはありますが、あんなに大っぴらには・・・・・・さらさらお薦めはできません」と同調。また壇上では、9月に行われた『第33回モントリオール世界映画祭』で根岸吉太郎監督(59)が最優秀監督賞を受賞した際のトロフィーも披露。受賞について根岸監督は、「太宰治の墓参りに行った時『おれをダシにして賞が取れて良かったな』という声が聞こえました。でも、受賞後は色々な人から声をかけられて……もう悪いことができない」と名残惜しげに話していた。(撮影:加治屋誠)