映画『わたし出すわ』が31日、全国で封を切られ、女優の小雪(32)、黒川友香(33)、森田芳光監督(59)らが新宿バルト9で舞台挨拶を行った。同作は、友人らの夢や希望をかなえるため、惜しげもなく大金を差し出す女性の物語。単独初主演の小雪は、「摩耶はちょっと掴めない女性で、世俗的なところを感じさせない崇高な人。そういう人だから人にお金をあげることが成立したんだと思います。私なりにお金とどう接し、周りの人とどう接するか、考えながら演じました」と感慨深げだった。また、映画のテーマにかけて、それぞれが“明日の幸せを掴むための秘策”を色紙に書いて発表。森田監督は、「新宿の場外馬券場に行って監督の運を試す」と、レースの詳しい予想まで披露。本作のロケは函館で行われたが「函館記念ではマヤ(小雪さんの役名)と、サクラ(小池栄子の役名)がきたんですよ! それぞれマヤノなんとか、サクラなんとかっていう馬ですけど」と競馬のツキと本作を重ね、本作のヒットを祈念したのか興奮気味だった。小雪は「うがい・手洗いを忘れずに」とし、「役者は本番中にマスクをつけられないから、うつされ放題。自分の身は自分で守らないと」と観客にも注意を促していた。(撮影:加治屋誠)

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