女優の寺島しのぶ(37)が14日、2月のベルリン国際映画祭で日本人では35年ぶりに銀熊賞(主演女優賞)を獲得した主演映画『キャタピラー』の公開初日舞台挨拶を東京・テアトル新宿で行った。舞台挨拶には、若松孝二監督(74)、夫役の大西信満(34)も登壇した。同作は、太平洋戦争のさなか、手足を失って帰還した傷病兵とその妻の物語を描く。寺島は「昨年4月から撮影が始まって、ようやく皆さんの前にお目見えできることになり、ありがたい。これだけ思い入れのある作品は私の一生の宝物」と、いきなり感極まり涙声。「戦争って何だったんだろうと、とても考えるようになった作品」とアピールした。若松監督から「キャスティングはいろいろ考えたが、どうしても最後は寺島さんになる。次回作もお願いに行こうと思っている」と熱烈ラブコールを受けると、「死ぬまでついていこうと思います」と寺島は応えていた。(撮影:小山伸正)