所属事務所の研音を9月に退社した俳優の水嶋ヒロ(26)が『第5回ポプラ社小説大賞』を受賞し、1日、東京・新宿のポプラ社で行われた授賞式に出席した。受賞作品の『KAGEROU』は、本名の齋藤智裕に似たペンネーム『齋藤智』で応募したデビュー作で、命をテーマにした小説である。退社後初めて公の場に登場した水嶋は、「栄誉ある賞をいただき大変恐縮しています。これからの大切な一本目となる作品が大賞をいただけた現実に、まだ身震いしている」としたうえで、「水嶋ヒロの名を伏せて、純粋に作品が評価されて嬉しい」と受賞を喜んだ。また、受賞の挨拶を述べるとともに、研音を退社したことについても説明した。「前所属事務所と僕らの関係はあくまで良好です。僕らはこれからも、育てていただいたご恩を胸に活動してまいります。退社は自ら志願したもので、決してクビにされたわけではなく、前事務所は、俳優業が中心ではない活動を選んだ僕の背中を、寛大なお心で強く押してくださいました」と話した。最後に今後の活動について水嶋は「命という誰でもあてはまり、最も大切なテーマを軸に、モノづくり活動をしていきます」と話した。「生意気かもしれないけど、それを通じて少しでも社会に貢献できたらと願っております」と強調した。(撮影:小山伸正)