日本ハムの斎藤佑樹投手(22)らと阪神両ナインが20日、札幌ドームで、東日本大震災の支援のために募金活動を行った。チャリティー試合となった阪神とのオープン戦の試合前に、募金を呼びかけた。約6500人のファンが長蛇の列を作り寄付していた。3連休の日曜日で、相手が人気球団の阪神ということもあり、約1350万円が集まった。斎藤は笑顔で、ファン一人一人に頭を下げ、感謝を伝えていた。11日の地震発生直後から、自身でテレビや新聞などで情報を収集。「野球をやっていていいのか」と悩みを漏らしたこともあったそうだが、被災地の人々に向けられたファンの温かさに触れたことで、葛藤も薄れたようだ。斎藤は「それだけ、思っている人がたくさんいると感じました。自分自身もパワーをもらったような気がします」話し、「プロ野球選手にできることはないか、とずっと考えていた。誰かの目標になることもそうだし、こういう風に募金活動を積極的にしていくこともそうだと思う」と今後も積極的に活動していくそうだ。また、選手はユニホームの左袖に喪章をつけ、試合前には被災者に哀悼の意を表す黙とうも行われた。(撮影:桑原靖)