消化管出血のため21日に死去した俳優の長門裕之(享年77)の葬儀・告別式が24日、都内で営まれた。この日は、黒柳徹子(77)、奥田瑛二(61)、西田敏行(63)、高橋英樹(67)ら250人が参列した。弟で俳優の津川雅彦(71)は喪主挨拶で、自身も21日に集中治療室に入っていたことを告白し、「兄貴が僕の悪いところを全部持っていってくれたのかもしれない」と涙を流しながら語った。別の病院にいた長門の容体が急変したという知らせが届き、病院へ向かうと告げると、主治医は津川の体調を考慮し動くことを止めたというが、津川は「『5%の確率で亡くなる』と言われたが、5%の命がけなんて大したことじゃない」と振り切って病院へ向かったそうだ。死に目には間に合わなかったが、「兄貴が助けてくれたのか」と、胸の奥に確かなつながりを感じた。黒柳は、シェイクスピアの「人生は芝居だ」というせりふを引き合いに「あなたの人生は本当にそうだったと思います。あなたにはいつも光が当たっていました」賞賛した。奥田は弟の津川を案じ、「お願いですから『おい雅彦、こっちに来いよ』と誘わないで。いずれ私を含め、そっちにおうかがいします」と語りかけた。(撮影:小山伸正)