9月11日、世界3大映画祭の一つ、第68回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品された映画『ヒミズ』でマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)をダブル受賞した俳優の染谷将太(19)、女優の二階堂ふみ(16)が会見に臨んだ。マルチェロ・マストロヤンニ賞は、新人俳優に与えられる賞で、日本人の受賞は初めて。染谷は「最初は『これは本当なのか!?』と一瞬疑いました。今もなにやらフワフワしているのですが、こうして会見に出席し、徐々に実感が沸いてきました」と語った。二階堂は「染谷君から電話で教えてもらったのですが、ウソとしか思えなくて。今でもあまり実感がなくて、ウソなんじゃないかという気持ちでいっぱいです」と答え、まだあまり実感がないようであった。本作は、親の虐待などで希望を失った主人公の少年が、同級生の少女らに励まされて生きようとする姿を描いた内容となっている。撮影は、園子温監督の意向で、東日本大震災で被災した宮崎・石巻市でも行われた。染谷は「困難に立ち向かおうとする若者のあがきに対して賞をいただいた。今、日本の若者に賞を頂けたということに意味があると思う」と語った。

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