主役の平清盛役に松山ケンイチ(26)を配し、豪華キャストで’12月1月8日スタートするNHK大河ドラマ『平清盛』(日曜20時〜)。このドラマはこれまでの平清盛像とは違い、後年明らかとなった真の平清盛の姿を忠実に描いているという。

「これまで平清盛というと、驕る平家は久しからずの代表で、常に悪人として日本人の心に焼き付いてきました。その原因は貴族の世を終わらせたために、公家から憎まれ、源氏のかたきとして鎌倉時代以降の武家からも嫌われ、後世の書物で常に悪人として描かれてきたことが大きい」
 
そう話すのは、『平清盛 栄華と衰退の謎48』(学研M文庫刊)の著者で、歴史作家の中江克己さん。’80年代以降、歴史家の間でこうした清盛像に対する見直しが始まり、本当の姿が徐々に明らかになってきたという。中江さんは清盛の功績として以下の3つを上げる。

【1】平安時代に貴族から権力を奪い、鎌倉時代の武士の世に橋渡しした革命家だった

【2】海賊を退治、自ら中国(当時は宋)と盛んに貿易。国内に銅銭を普及させるなど、経済的能力に長けていた

【3】神戸港の礎を築き、音戸の瀬戸を開削するなど、後世に残る土木事業

「白河法皇の御落胤説には異論もありますが、瀬戸内の海賊鎮圧から、大規模な土木事業を行った人心掌握力や行動力。そして保元・平治の乱とたび重なる戦で常に勝ち組にいた情報収集力など、人知を越えた能力をもっていたことはたしかですね」

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