「恋愛に消極的、恋愛の仕方がわからないといった”恋愛ニート”が、30代を中心に増加していると実感しています」

そう語るのは、ドラマ『恋愛ニート〜忘れた恋のはじめ方』(TBS系)監督兼プロデューサーの高成麻畝子さん。『恋愛ニート』は、彼氏いない歴8年、8年Hしていない凛(仲間由紀恵)をはじめとする男女6人の物語。それを思いついたきっかけは、東日本大震災だったという。

「震災を機に、一人で生きることに限界を感じた男女が多くいます。けれど、いざ誰かと恋をしたいと思っても、傷つくことを恐れ、臆病で、踏み出せないでいるんです」

高成さんは、今回のドラマ制作にあたって20〜40代の独身女性にリサーチを行なった。そして、こう感じたという。

「40代女性は、(独身という)今の生活を選んだという自負があり、寂しさを受け入れる強さがあります。20代女性は、恋に夢を持ち、理想がとても高い。いっぽう30代女性は、理想と現実で揺れ動いています。恋愛=結婚相手に高い理想を掲げながら、どうしたらいいのかわからず、嘆いているんです」

最新の国勢調査によると、’05年に18.8%だった35〜39歳の未婚女性の5年後の未婚率は16.8%。つまり、2%のみが結婚できた計算だ。また40歳以上の女性は0.5%、45歳以上では0.1%しか配偶者を得ていないという結果が判明。現実は、ドラマ以上に厳しそうだ。

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