「美優は、いまカナダのトロントに滞在してレスリングの再修業に励んでいます。もうすぐ幼稚園に上がる二番目の男の子と、長女も一緒です。私自身、レスリングを通じて美憂たちを国際人に育てたから、彼女もまた子供をそうしたいのでしょうね」
こう語るのは、女子レスリング世界選手権を3度制覇した山本美優(37)の父・郁榮(いくえい)さん(67)。郁榮さんは’72年のミュンヘン五輪でレスリング日本代表として出場。美優の弟はプロ格闘家の山本“KID”徳郁(のりふみ) (35)、妹の聖子(31)もレスリング世界選手権王者と、まさに格闘一家だ。
「山本美優は、世界選手権を初制覇したときから話題の選手でしたが、私生活では結婚運に恵まれず〝バツ3〟のシングルマザーです。結婚しては引退し、離婚するとまた現役復帰、というパターンになっていますね」(スポーツ紙記者)
三番目の夫、アルペンスキーで3度五輪に出場した佐々木明(30)との結婚生活は6年続いたが、去年10月に破局。
「同時期に現役復帰し、ロンドン五輪を目指していたのですが、あえなく失敗しました。それでも、現役の選手として活動することを諦めず練習を続けているようです」(前出・スポーツ紙記者)
父・郁榮さんは語る。
「美優がトレーニングの場にカナダを選んだのは、向こうの方が強い相手が多く、練習にも不自由しないからなんです」
美優が最初の夫との間にもうけた高校生の長男も、郁榮さんの紹介で現在ハンガリーにレスリング留学中。「年代別の試合では、世界大会でも優勝しているんですよ」と郁榮さんは目を細める。
「子供たちは3人とも自立して夢を追い続けていますから。私の子育ては正しかったと自信を持っているんですよ」