4月28日、都内で、映画『わが母の記』の初日舞台挨拶が行われ、役所広司(56)、樹木希林(69)、宮崎あおい(26)らが登場した。本作は、井上靖の自叙伝小説を原田眞人監督(62)で映画化。10年間にわたる母と息子、その家族の深い愛と苦悩を描いた感動のヒューマンストーリー。
この日、紫綬褒章受章が発表された役所は、受章と舞台挨拶初日が重なった偶然に「宣伝部が発表を今日にしてくれと言ったのではないか」と冗談を交えて挨拶し、「初日という喜ばしい日に発表があってうれしいです。いままで一緒にやってきたスタッフのおかげだと思っています」と感謝の言葉を述べた。
そんな役所と約12年ぶりに共演を果たした宮崎は「たくさんお話したりする感じではないんですけど、ホッとするというか、また同じ場所に立てることが幸せだなと思いました」と笑顔を見せた。母親役を演じた樹木は「こういう息子がいたらどんどん働かせようと思います」と樹木ならではの表現で祝福した。
また、2008年に同賞を受章している樹木は、司会からコメントを求められると「そうだった?」ととぼけてみせ、「私が忘れたから、忘れて」と笑いを誘っていた。(撮影:高田太郎)