「この2週間ほどの田中直紀大臣は、明らかに覇気がありませんね。以前は妻の真紀子議員に『もっと勉強しなさい』と尻を叩かれて、平日は夜遅くまで残り、時には防衛省に休日出勤までして勉強に熱心だったのですが……」(防衛省関係者)
参議院で問責決議が可決されても続投している田中直紀防衛相(71)だが、最近では官僚からのレクチャーにも「ああ、そう」と、どこか上の空といった調子なのだという。
「大臣が仕事に身が入らなくなった原因は、妻の真紀子議員のひと言ですよ。真紀子議員は夫に『内閣支持率が低迷する野田内閣の泥船に、いつまで乗っているつもりなの』とか『もう大臣なんてやめたっていいじゃない』と言っているそうです」(民主党関係者)
夫の防衛大臣就任直後は、何が何でも大臣の座にしがみつくように直紀大臣を叱咤激励していたという田中真紀子議員(68)。彼女の”心変わり”は、4月の北朝鮮のミサイル発射事件のときのこと。政府内の情報伝達ミスは、田中防衛大臣に一因があるとの報道が相次いだことがきっかけだった。
「『本当は野田首相と藤村官房長官のミスなのに、全部パパ(直紀大臣)のせいにして』と官邸に対して、不信感を持ってしまったんですよ」(前出・民主党関係者)
田中大臣は、そんな妻の言葉を素直に受け取って、すっかり『やる気ゼロ』になってしまっているそうだ。
「今は、北朝鮮の核実験が、いつ行われてもおかしくない状況です。それでも田中大臣は『もし実験が行われたら、官邸と君たち官僚に任せるよ』といった投げやりな態度ですね」(前出・防衛省関係者)
夫婦の会話に「国民のために」という発想は、まるでないようだ。