「お父さんは夜、眠れないんだよ。疲れを忘れるために、いつもお酒を飲んでる。睡眠薬も飲んでるんだよ!」

5月11日、東京・浅草でのお練りの現場で、6月に五代目市川團子として共に初舞台を踏む長男・政明くん(8)から、プレッシャーに苦しむ実情を暴露されてしまった九代目市川中車を襲名する香川照之(46)。さらに報道陣のカメラに向かって”ヘン顔”をしてみせるなど、自由奔放な長男に香川も「少し黙ってなさい!」とすっかりタジタジ。

40代半ばでの梨園入りを決めた香川だが、稽古時間の不足などもあって、周囲からは不安の声もささやかれている。演技派として知られる名優が、そこまでして歌舞伎の世界に挑むこと決意したのは、長男・政明くんをどうしても歌舞伎の舞台に立たせたかったためだという。

香川の父である三代目猿之助(72)と母・浜木綿子(76)の離婚によって、自分では継ぐことができなかった名跡。梨園入りを表明した際、香川は「歌舞伎の家系に生まれながら、このままでいいのか……と、自分に問いかけてきた」と語っている。その思いを長男に託すため、香川は両親の離婚以来断絶していた父と和解し、自らにも険しい道のりを課した。

「亀治郎さんは三代目猿之助の甥っ子。その彼が猿之助の名を継げたのは、ゆくゆくは政明くんに五代目猿之助の名前を継承させるという約束があってのことだったそうです」(前出・演劇関係者)

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