「僕は山本譲二さんのことを『アボジ(父)』と呼んでいます。3年前に譲二アボジと出会い、日本の歌謡曲が好きになったんです。譲二アボジは、韓国にいる本当のアボジ(54)みたいです。優しくて『楽しんでやりなさい』と応援してくれるところが、とくに似ています」

こう話すのは、3月に『愛・ケセラセラ』でデビューしたパク・ジュニョン(30)。韓国人特有の繊細な美声で日本の歌謡曲を歌う姿に、注目が集まっている。才能を見いだしたのは、あの山本譲二(62)だ。

「譲二アボジからは、いろいろと歌唱指導をしていただきました。厳しいと感じたことはありません。お酒の席だけは、厳しいですけど(笑)。子どものころから歌うことが好きでした。大学をやめて、歌手の道を進むと決めたとき、両親は『やってみなさい』と送り出してくれました。成功するまでは帰れない、そう思いました」

釜山生まれのジュニョンは、’02年にソウルでダンスグループ『A−ZAX』のメンバーとしてデビュー。’05年にはR&Bグループ『THE STORY』の歌手として再出発したが、方向性の違いなどで解散した。その後、’09年に来日し、山本と出会ったことが転機となった。デビュー曲『愛・ケセラセラ』は、3月14日付けの『レコチョク』演歌/歌謡曲部門で初登場1位を獲得している。

「両親は、すごく喜んでいました。じつは、オモニ(母・53)が今年の正月に観光バスにひかれてしまって、入院しているんです。今も右手が不自由なんですが、僕に心配をかけないよう、隠していたようです。だからこそ、病院のオモニにも歌声が届くようにがんばりたいです。目標は、紅白出場です!」

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