「奥さんの手紙が週刊誌に掲載されたあと、心配した議員が小沢一郎元代表に『いろいろ大変ですね』と声をかけました。小沢元代表は『本当にみっともない……』と吐き捨てるようにつぶやいたそうです」(民主党関係者)
民主党の小沢一郎元代表(70)の妻・和子さん(67)が書いた手紙が『週刊文春』(6月21日号)で公開された。39年連れ添った“糟糠の妻”が離婚を切り出した理由は何だったのだろうか。
夫婦の亀裂の発端は、9年前に判明した小沢元代表の隠し子の存在だった。それでも離婚しなかったのは、夫が政治家として日本のために欠かせない存在になりうるという思いからだ。そんな彼女に離婚を決意させたのは、昨年3月の東日本大震災だった。『週刊文春』で公開された手紙にはこう綴られていたという。
《実は小沢は放射能が怖くて秘書といっしょに逃げました。岩手で長年お世話になった方々がいちばん苦しいときに見捨てて逃げ出した小沢を見て、岩手や日本のためになる人間ではないとわかり、離婚しました》
実はこれまで夫から妻への“献金”もあったという。小沢元代表は自分の資金管理団体を通じ、毎月約350万円を和子さんの口座に振込続けていたのだ。その理由について、彼は周囲に『妻の懐柔だ』と漏らしている。
だが和子さんが夫の懐柔に屈することはなく、手紙にも『離婚しました』と綴られていた。『週刊文春』の取材に小沢事務所は「離婚の事実はなく慰謝料を払った事実もない」と回答しているが……。なぜ彼は、これほど離婚を拒むのか。
「小沢元代表が離婚に応じないのは、お金の問題が大きいのです。離婚すれば、慰謝料を取られます。貯め続けた資産を妻に渡すことが、小沢元代表は許せないのでしょう。『妻に慰謝料はやらん!』という強い思いが感じられますね」(民主党議員)