イチローは移籍前に漏らしていたんです。『野球をやっていても少しも楽しくないんだ。達成感が得られないんだ』とね」(米国在住のスポーツジャーナリスト)

7月23日、イチロー選手がシアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースへ電撃移籍をした。11年半のマリナーズ時代、メジャーリーグの歴史に残る偉大な記録をイチロー自身が達成していく一方で、チームは万年下位の成績に低迷していた。自分が頑張って好成績を残しても、チームの順位は上がらない。そんなイチローの悶々とした日々を支えたのが8歳年上の弓子夫人(46)だった。

「他球団への移籍を模索するイチローに、5年前の再契約の際、弓子夫人は言ったそうです。『もう少しだけ頑張ってみようよ。だってあなたは、これほどシアトルのファンに愛されているのだから』と。それで彼もマリナーズ残留を決意したんです」(米国の野球関係者)」

しかしその後も、イチローのヒット量産と、チームの成績はつながらない。「イチローが時折マスコミに漏らす『もっと強い球団でプレーしたい』という言葉が同僚の選手に伝わり、反感を買ってしまいました」(前出・米国の野球関係者)。それもあって、イチローはチーム内でも孤立を深めていったという。

「イチローの髪に白いものが急激に増え始めたのは’10年のシーズンあたりから。そして彼はついに、不眠症に苦しめられるようにまでなってしまいました」(前出・米国の野球関係者)

このころを境にイチローの成績にも陰りが見え始め、’11年に就任した監督は若手中心のチームづくりを目指した。

「数カ月前、イチローの苦悩を見かねた弓子さんが『ほかの球団に行ってもいいのよ』と、救いの助言を口にしました。今回の移籍で、最後にイチローの背中を押したのは、弓子夫人でした」(前出・米国の野球関係者)

そして、ヤンキースへの移籍が実現。ワールド・シリーズでの優勝というイチローの最後の夢をかなえる戦いを、これからも弓子さんが支えていくことだろう。

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