2日、都内で、NHK大型時代劇『火怨・北の英雄 アテルイ伝』の制作発表が行われ、俳優の大沢たかお(44)が出席した。
昨年の東日本大震災から復興に向かっている東北の人たちに、エールを送るために企画された歴史巨編。アテルイは東北を平定しようと攻めてきた大和朝廷軍に立ち向かった中心人物。征夷大将軍として東北征伐の最高司令官だった坂上田村麻呂から802年に処刑されるまでを描く。
大沢は「震災に対して何かできることは無いかと模索していた。エキストラなど、東北からたくさんの方が参加するので、ともに記憶に残る作品にしたい」と意気込みを語った。また、東北の印象について「本来の日本が残っているんじゃないかと感じている」とし「全国の人に見ていただきたいが、東北の人たちに『よくやった』といわれるような作品になればいいと思う」と語った。
大沢は昨年4~6月に放送され、高視聴率を記録したTBS系『JIN-仁-完結編』以来のドラマ出演だが「ドラマは体力的にも『もういいかな』と思ってました。でも、この作品を聞いて武者震いしました」と、一時は『ドラマ引退』を考えていたことも明かした。(撮影:江口明裕)