5日、都内で、ミュージカル『シラノ』の制作発表が行われ、俳優の鹿賀丈史(61)が出席した。
原作は、エドモン・ロスタン作の『シラノ・ド・ベルジュラック』。剣豪でもあり文才にも恵まれた男・シラノが、美しい従妹ロクサーヌに恋をしながらも、人並み外れた大鼻を恥じてその思いを打ち明けられず、逆に彼女から恋の取り持ちを頼まれてしまう、という物語で、3年半ぶりの再演。
大鼻の醜い容姿を恥じるシラノを再び演じる鹿賀は、高さ20センチの付け鼻をした役衣装で登場し「歌いにくいんですよね、自分の声が遠回りして入ってくる感じで。メークは30~40分でできるんですけど、こうやってること自体がつらい。舞台は3時間ありますから、慣れなきゃ」と苦労を打ち明けた。
また来年、俳優デビュー40周年を迎える鹿賀だが「見かけは若そうに見えるかもしれませんが、中身はボロボロなんですよ」と会場を笑わせ「記念すべき年の正月に、この『シラノ』を上演することができて嬉しい。僕はこの作品の中で16曲を歌っていますし、シラノは雄弁なのでよくしゃべる。まずは身体を鍛えるところから始めたい」と意気込みを語った。(撮影:小山伸正)