9月28日、’83年の東京ディズニーランド開演以来、初めてシンデレラ城での結婚式が行われた。『ディズニー・ロイヤルドリーム・ウェディング』、その1組目のカップルに選ばれたのは我孫子高行さん(35)&加越真由美さん(32)。
挙式会場は、シンデレラ城内にあるグランドボールルーム。ふだんはアトラクション「シンデレラのフェアリーテイル・ホール」として運営されるこのスペースを、オープンから午後2時まで約5時間半、借りきって行われたのだから、まさに夢のような挙式だ!
本誌は、2人の1回目の打ち合わせから本番までの4カ月間を独占密着!6月、最初の打ち合わせは衣装のフィッティングがメーンだった。注目は、東京ディズニーランドホテルのオリジナルウェディングドレス。「レンタルのため購入はできませんが、個別に採寸して作る世界に一着だけの”ファースト・レンタル・ドレス”です」(ブライダルコーディネーター・阿久津直美さん)
7月、2回目の打ち合わせでは記念品や引出物の紹介や当日の説明など。真由美さんが「素敵」と溜息をついたのは、衣装に合わせたネイルチップが紹介されたとき。ミッキーマウスをモチーフにしたストーンをあしらい、映画『シンデレラ』をイメージしたデザインのネイルチップは、ファン垂ぜんのオリジナルだ。これはオプションのサービス。
8月、最後の打ち合わせではヘア&メークや小物合わせと、総料理長から料理の説明を受けた。
当日はシンデレラ城内での挙式後、ティンカーベルの合図に2人が登場すると、一般のゲストも大きな歓声と拍手で祝福。シンデレラ城周辺を列席者と行進した。ミッキー&ミニーも駆けつけ、報道陣も35社約100人が集まり、まさにディズニーランド全体が披露宴会場となったような夢の結婚式だった。
費用は挙式披露宴一式に衣装、料理、オリジナルVTRなども作ってくれて、招待客50人で750万円。1人追加で4万5000円とのこと。特典としては、1室50万円のスイートルーム「ウォルト・ディズニー・スイート」に宿泊できたり、もちろんパスポートも2枚付き。プログラムに含まれないオプション次第では、1000万円を超えることもあるそうだ。高行さんは言う。
「覚悟はしていましたが、超えない程度でした。お互い普通の会社員で、お金持ちではないし親の援助もありません。2人でディズニーウエディング貯金をしてためました。彼女は堅実なので助かります。僕はお酒が好きですが、毎週末の飲みをカットしているんです。無理はしていません!なによりも彼女の喜ぶ顔が見たいから!」