6日、都内で、映画『ツナグ』の初日舞台挨拶が行われ、主演の松坂桃李(23)、共演の樹木希林(69)らが出席した。
原作は、直木賞作家・辻村深月の同名小説。死者との再会を望む人々の願いをかなえる仲介役『ツナグ 』をつかさどる高校生・歩美の葛藤と成長を、親子、恋人、親友の3つのエピソードを通して描く。
この日の公開初日まで、PRのために全国で約150媒体もの取材をこなしてきたという松坂は「数えてみたら、樹木さんと過ごした時間は、撮影期間よりもプロモーションの時間の方が長かった。今回、現場以外のところで頑張ってくださっている方々のことは、主役として宣伝活動をしなければ分かりませんでした」と感謝を述べた。
樹木は「最初は大丈夫かなと思っていたけど、今日に至ってはマイクを離さない成長ぶり。これで安心してご無礼致します」と松坂の成長に目を細めた。そんな樹木に対して松坂は「底が知れない方です。長い間一緒にいましたが、結局何もつかめていないような…本当にすごい方です」と語ると、樹木は「底なし沼の樹木希林です!」とすかさず応じ、息の合った掛け合いで会場の笑いを誘っていた。(撮影:小山伸正)