「山中は、奥さんの知佳さんのことを“ボス”と呼んでいるんです。『僕よりも、彼女のほうが忙しいんだ』と言っていました。奥さんは、実家の医院を継いで院長になっていますが、家事もこなします。子どもたちが大学に入る前は、PTAの役員もやっていましたし、夫の海外での授賞式にも同伴します。ひとりで何役もこなす、まさしくスーパーウーマンですよ」
そう話すのは、山中伸弥京都大学教授(50)と中学・高校の同級生で親友の芳武努さん(50)。iPS細胞を作った功績が認められたことを受け、ノーベル医学生理学に見事に選ばれた山中教授。日本人として25年ぶりの快挙の裏には妻である知佳さん(50)の存在があったようだ。
「彼女の支えがあればこその受賞決定だったと思います。知佳さんは、世間で騒がれる夫の体調を常に気にしていました。『体調を考えて休養を取るように』と口を酸っぱくして注意し、山中くんがオーバーワークになることを抑えていたんです」(知佳さんの友人女性)
山中教授も、そんな妻に負担をかけられないと、自然と家事を分担するようになったという。芳武さんは語る。
「料理は知佳さんがしてくれていますが、拭き掃除とか、トイレ掃除、風呂掃除、洗濯にゴミ出しは山中の役目だそうです。また、彼は『飼っている亀の世話もする』と言っていました。やらんかったら、知佳さんに怒られるみたいですね(笑)」