17日、舞踊公演中に奈落に転落し、大けがを負った歌舞伎俳優の市川染五郎(39)が都内で会見を開き、12月にテレビドラマの収録で仕事復帰することを発表した。

舞台復帰は、来年2月の歌舞伎公演となることも併せて発表。現在もリハビリ中の染五郎は「私の基本的なミスで多くの方々にご迷惑をお掛けしたことを深くおわびします」と謝罪し「時間がかかりますが、再び舞台に立つことが私からファンの皆様への御礼だと思っています」と前向きに話した。 

父の松本幸四郎(70)が「周囲は血の海。最悪の事態も覚悟した」と話した転落事故から51日目。事故当初は『右側頭部および右半身打撲』と発表されていたが、実は肋骨を骨折し、頭骨にもひびが入っていたことを明らかにした。転落した際の状況については「覚えていない」と繰り返し、中止となった舞台の再演予定は「ありません」と、未だにショックを隠しきれない様子。それでも「セリは怖いか?」と問われると「セリに悪い」と話し再び舞台に立てる幸せを強調した。

染五郎は「ここにいることをありがたいと思うばかり。これからは地に足をつけて、すべてを見渡して行動できるようにしたい。まずは体をもとに戻すこと」と話した。(撮影:小山伸正)

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