10月1日、約100年前の建設当時の姿でよみがえった、東京駅丸の内駅舎。これに合わせて、駅そのものを「目的地」として過ごそうという贅沢な旅を提案するのが、JR東日本の「大人の休日倶楽部」だ。いま、吉永小百合を起用したCM「東京駅」篇が放送されている。
じつはこのCMで吉永小百合と共演しているのは「伝説のバーテンダー」杉本壽さん(72)だ。杉本さんは’59年以来、47年間にわたって東京ステーションホテルのバーテンダーとして活躍してきたが、’06年にホテルが休館したため、惜しまれつつ別のバーへ移ることに……。その彼が復活したのだ。
「東京ステーションホテルのバーカウンターに戻ってきた杉本さんの姿が、時代を超えていつまでも愛されていく東京駅の姿と重なり、ぜひCMに出演していただきたいと思いました」(同社・CM担当者)
CMの中でスッと出されるカクテル「東京駅」は、東京駅誕生75週年記念に杉本さんが考案したオリジナルだ。ジンの「タンカレー」をベースに、「スーズ」というハーブのリキュール、「グレナデンシロップ」をシェークして作られている。色は東京駅舎をイメージアップした赤レンガ色。タンカレーのTとスーズのSで、「Tokyo Station」(東京駅)にも掛かっている。
カチカチと軽快にシェーカーを振り、カクテル「東京駅」を作るCM内の杉本さんはまだまだ現役だ。
「いつまでも美しく輝いていらっしゃる吉永小百合さんと共演できて、とても光栄に感じました」(杉本さん)
私たちも、いつまでも現役で活躍しつつ、ちょっとした贅沢を楽しみたいものです。